4度のF1王者、セバスチャン・ベッテル所有の日産R35 GT-Rが中古市場に！走行わずかkmで新車並み、お値段3628万円

｜　見た限りでは「セバスチャン・ベッテル」の所有を示すものは付属しないようだ　｜

セバスチャン・ベッテルはあまりクルマにお金をかけないことでも知られている

さて、2022年シーズン限りで引退を表明した4度のF1ワールド・チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが所有していた日産R35 GT-Rブラック・エディションが中古市場に登場。

これは日産が2012年に発売したモデルで、オールブラックのエクステリアに20インチのレイズ製ホイール、カーボンファイバー製リアスポイラーを装備しており、インテリアでは、レッドとブラックのレザーを使用したレカロ製レーシングシートが採用されています。

セバスチャン・ベッテルの日産R35 GT-Rブラック・エディションは走行わずか143km

なお、このR35 GT-Rブラックエディションは見ての通り「新車同様」で、実際にその走行距離はわずか143kmにとどまります。

R35 GT-Rブラックエディションは2010年10月のマイナーチェンジにて登場したグレードで、搭載されるエンジンはパワーアップされた3.8リッターV6ツインターボ（最高出力550馬力、最大トルク632Nm）、0-100km/h加速はわずか2.7秒というパフォーマンスを誇り、現代においても第一級の走行性能を持つ一台。

全長は4,670ミリ、全幅1,895ミリ、全高1,370ミリ、車両重量は1,740kgという「けっこう大きく重い」クルマで、新車当時の価格は9,660,500円に設定されています。

ちなみに今回売りに出されているR35 GT-Rブラックエディションの価格は250,000ユーロ（現在の為替レートで約3628万円）に設定され、これは相場に比較しても非常に高額な値付けであり、つまりは「セバスチャン・ベッテル所有」というプレミアムが付与されたものだと思われます。

ただ、セバスチャン・ベッテルが所有していたことを示すもの（サインや登録証）があるとは書かれておらず、しかし購入する人からすると、これだけの価格を出すのであれば、なんらかの証明書が欲しいと考えるかもしれませんね。

セバスチャン・ベッテルは非常に優秀なドライバーだった

なお、セバスチャン・ベッテルは4度（2010年/2011年/2012年/2013年）のF1王座獲得に加え、最年少ドライバーズチャンピオン、そして史上最年少優勝/入賞記録などを樹立しており、F1史上でも最も成功したドライバーの一人。

BMWザウバー、トロロッソ、レッドブル（最盛期）、フェラーリ、そしてアストンマーティンへとチームを渡り歩いていますが、レッドブルではマーク・ウェバーとの確執が絶えず、そしてマシン的に競争力に劣るフェラーリに移籍してからは色々と問題が多かったように思います（たしかにこの頃は苦労していたのか、髪が薄かった）。※マーク・ウェバーにとっては不運な環境と時代であった。ベッテルがチームメイトでなければもっと成功していたに違いない

ただ、その後アストンマーティンに移籍してからは比較的落ち着いてきたようにも思え、2021年シーズンの年間オーバーテイク数は全ドライバー中で最多の132回という記録も残し、しかし惜しまれつつも引退へ。

なお、私生活についてはあまり知られておらず、地味な（地に足の付いた）生活を送っており、ルイス・ハミルトンや一部F1ドライバーのようなパーティピープルではなく、稼いだお金についても「あまり使うことはない」「DVDを買うくらい」と答えたことも。

そのためカーコレクションについても比較的地味だとは言われており、よく知られるのはフェラーリのスペチアーレを所有していたということくらいで、そのほかにはあまりスーパーカーやハイパーカーの所有歴について報じられることがなかったように思います。

一方で勝利にかける情熱はさすがとしか言いようがなく、2021年シーズンのチームの出遅れを挽回すべく、自宅に（自費で）レーシングシミュレーターを設置したと報じられたことも。

ちなみにですが、F1ドライバーには珍しくマネージャーやエージェントをつけず、交渉については自身で行っていたことでも知られ、かつ環境問題への取り組みにも熱心であり、なんどか討論番組に出演し、F1ドライバーという立場ならではの見解にて環境問題を論じるなど理知的な面も見せています（F1にて導入された技術が多くの市販車に転用され、それによって環境保全に貢献しているという意見を述べたこともある）。

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参照：Piston Heads