ハンズオフ機能がウリの日産アリアでもステアリングホイールがなくては走行できまい・・・。「ステアリングを固定するボルトがなく脱落の可能性」としてアリアにリコール

｜　まさか日産にて、しかも日本の製造工場でこういった問題が起きようとは　｜

発見されたのは「偶然」日産のディーラーにて

さて、先日は「テスラ車の製造段階において、ステアリングホイールを固定するボルトが正しく取り付けられておらず、ステアリングホイールが外れてしまった」という問題が報じられていますが、多くの人がそのニュースを聞いた時、「そんなバカな・・・」「こんな問題が起きるのはテスラだけだろう」と思ったかもしれません。

ただ、今回はなんとメジャーメーカーである日産によって同様の問題が発生し、北米にてアリアが1,063台リコールされることとなっています。

さすがのアリアでも「ステアリングホイールなし」では走行できないだそう

なお、日産アリアには、ハンズフリー・ドライビング・パッケージ「プロパイロット2.0」がメーカーオプションにて用意されていますが、これは「特定の条件下のみで、ステアリングホイールから手を離すというハンズオフが可能となる」というもので、アリアがステアリングホイール無しで走行出来るようになるにはまだまだ2世代ほど先の話かと思います。

ただし今回は図らずも「アリアのステアリングホイールが外れてしまう」という問題が報じられており、もちろんこれは「リコール対象（テスラは同様の問題が発生してもリコールを行っていないが）」。

内容としては、2023年モデルのアリアにおいて、ステアリングホイールをコラムに固定するボルトが正しく締め付けられていない可能性、さらにはボルトそのものがない可能性が（一部の個体にて）あるといい、しかし日産によると、実際に問題がある可能性は0.18％なのだそう（2台分に相当）。

なお、この問題がわかったのは、たまたま日産のディーラーへと別の問題にてアリアが入庫し、ステアリングタッチセンサーを修理する過程にて「ステアリングホイールが正しく固定されていない」ということが判明したもよう。

このほかにも「ステアリングホイールが緩い（ガタつきがある？）」という報告を受け、そこで日産が1月下旬から2月上旬にかけて調査を行ったところ、この「ボルトが正しく装着されていないか、もしくはボルトが欠落している」という問題が解明されることとなったようですね。

ちなみにこのアリアの生産は日産の栃木工場にて行われており、「日本製のクルマ」にしてはかなり珍しいミスかと思いますが、対象となるアリアのオーナーは、自身の車両を日産の工場へと持ち込み、規定トルクにてボルトを締め直すという対策が施される、と報じられています。

参考までに、フォード、そしてヒョンデといった大手自動車メーカーであっても「ステアリングホイールを固定するボルトが短く、ちょっと緩むと脱落してステアリングホイールが落ちてしまう」という問題にてリコールを発したことがあり、意外なことではありますが、この問題は「珍しくない」のかもしれません。

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参照：CARSCOOPS