| マセラティはかつてMC12にてGT2クラスへ参戦していたこともあり、実績も十分 |
MC20のカーボン製シャシー、V6ネットゥーノ・エンジンは高いポテンシャルを発揮しそう
さて、マセラティは昨年「GT2に復帰する」とい発表しいくつかのCG画像を公開していますが、今回は一歩進んだ画像、そして実車(プロトタイプ)の画像を公開しています。
このマセラティMC20 GT2の実車は6月末にベルギーで開催されるスパ24時間レースで正式デビューする予定だといい、すでにアウトドローモ・ヴァラーノ・デ・メレガリでのシェイクダウンが開始されていますが、マセラティによると、この発表会は3ヶ月後の正式デビューに向けた「一連のイベントの先駆け」であるとのこと。
参考までに、マセラティがGT2に参戦するのは今回が初めてではなく、2004年から2010年まで、FIA GT2選手権にMC12にて参戦していたという経歴を持っています。
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現時点ではマセラティMC20 GT2の出力は不明
このマセラティMC20 GT2の多くは市販バージョンのMC20との共有となり、F1マシンと同様の副燃焼室を持つV6”ネットゥーノ”エンジンもそのひとつ。
ねお、現時点ではその出力について公開されていないものの、マセラティによれば「より高いレベル」へと引き上げられているといい、正式デビューが待ち遠しいといったところですね。
そしてこのマセラティMC20 GT2に採用されるトランスミッションはロードカーの8速デュアルクラッチから競技用の6速シーケンシャル・レーシング・ギアボックスへ。
サスペンションももちろんレース用へと換装されており、アジャスタブル・ショックアブソーバーに加え、やはり調整可能なフロントとリアのアンチロールバーを備えます。
そのほか、クイックリリースを採用することで容易に取り外しが可能となったボディワーク、そして角度調整が可能なリアウィングも標準装備。
今回公開された画像では「ブルー・インフィニート」のボディカラーを採用していますが、実際には各チームごとに個別のカラーを採用することになるかと思われます。
マセラティはMC20 GT2のプロトタイプ画像も公開
そしてこちらがマセラティMC20 GT2(実車)の画像。
やはり実車はイラストよりも格段に過激という印象がありますね。
カモフラージュ用のシートはマセラティらしいホワイトとブルーをベースにした「イタリアンカラー」。
「マセラティのテストドライバーであるアンドレア・ベルトリーニによると、「私たちは、競合他社に負けない製品を開発するだけでなく、ハンドリング、快適性、パフォーマンスの面で、ジェントルマンドライバーにとって理想的な車であることに焦点を当てました。このクルマでぜひユニークな感覚を味わってもらいたいと思います」とのこと。
参考までに、「GT2」マシンはカスタマー(プライベートレーシングチーム)向けの競技用車であり、GT2とはいうものの、実際には”GT3とGT4との間”に位置するレーシングカー。
「GT3はプロドライバーが操るマシン、GT4は本格的なGTレースへの参入を目指す人たちのためのマシン」であり、GT2は「そのギャップを埋める "ジェントルマン・ドライバー "のためのクラス」だと位置づけられています。
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参照:Maserati