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スズキ・ジムニー「5ドア」が”ジムニー ノマド”として国内投入、価格は265万円から。これまで「ジムニーは購入対象外」であった人々を呼び込むことができると思われる

スズキ・ジムニー「5ドア」が”ジムニー ノマド”として国内投入、価格は265万円から。これまで「ジムニーは購入対象外」であった人々を呼び込むことができると思われる

Image:Suzuki

| ジムニー・ノマドは「家族で普通に使える」ジムニーである |

月販販売目標の1,200台は軽々と達成するであろう

さて、スズキが待望のジムニー5ドア、「ジムニー ノマド」を発表。

ちなみにスズキはエスクードの5ドアにも「ノマド」の名称を与えたことがありますが、ノマドとは「遊牧民」を表しており、より広い室内空間と荷室を持つジムニー5ドアには「ぴったり」なネーミングだと思います。

スズキ・ジムニー5ドアの日本への輸出=国内販売が決定との報道。日本にはない「レッド」もラインアップされ現地価格は230万円~269万円だが
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新型ジムニー5ドアはこんなクルマ

もともとジムニー5ドアはインドにて発売され、その後は東南アジアやアフリカ、そしてオーストラリアへと販売地域が拡大されており、今回ようやく日本にもやってきたということに(スズキからのプレスリリースには生産地が記載されていない)。

スズキによればそのコンセプトは「本格的な悪路走破性を持つ5ドア コンパクトクロカン4×4」で、これを実現するために「ジムニーシリーズ最大の魅力である悪路走破性を維持しながらも、後部ドアの採用やホイールベースの延長などにより、後席の居住性・快適性向上を実現した」4人乗りモデルであると説明されています。

具体的には、ジムニーシエラをベースに全長を340ミリ延長し、フロントドアを100ミリ短縮して後部ドアを追加し、後部座席のヒップポイントを50ミリ後退させ20ミリ上げたという構造を持ちますが、もちろんラダーフレームも延長され、そのために補強材が追加されています(よってジムニーシエラよりも100kgほど重い)。

参考までに、アプローチアングル(36度)とデパーチャーアングル(47度)はジムニーシエラと同じではあるものの、ホイールベースが伸びたためにランプブレークアングルは28度から25度に変化しています。

見た目としては(5ドア化された以外に)5スロットグリルが「ガンメタリックにメッキの縁取り」仕上げとなって高級感が演出されていること、そしてリアに「Jimny NOMADE」のエンブレムが追加されたことなどがその識別点ですが、ボディカラーには新色「シズリングレッドメタリック」と「セレスティアルブルーパールメタリック」が追加されています(合計6色)。

パワートレインについてはジムニーシエラと同様で、しかしATではロック機構が強化されるなど一部に調整が加えられ、加えて重くなった車体に対応するため(そしておそらくはその使い方を考えて)フロントブレーキディスクが「ソリッドからベンチレーテッドに」。

そのほか、サスペンション(スプリングやスタビライザー、ブッシュ)にも改良が入り、ロングホイールベースと相まって快適なドライブフィールや高い直進安定性を実現しているようですね。

さらには衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備したほか、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用するなど安全面での機能向上も盛り込まれ、「日常的に使用できる」クルマへと進化したという印象です。

新型ジムニー・ノマドは大きな人気を博するであろう

新型ジムニー ノマドの価格は5MTで2,651,000円、4ATで2,750,000円という設定で、「それなりの価格(ジムニーシエラよりも60万円ほど高い)」ではありますが、従来型ジムニー発売時から5ドアへの要望が高かったこと、たとえばミニでも「3ドアハッチバックよりも5ドアハッチバックのほうが需要が高い」ことから、このジムニー ノマドは高い人気を誇ることになるのかも。

参考までに、月販販売台数は1,200台に設定され、これは従来型(3ドア)ジムニーの販売台数とほぼ同じ数字。

もちろん現行ジムニーの販売を多少は侵食するかとは思われるものの、現行ジムニーも需要のほうが供給よりも多いとされるために問題はないものと思われ、そしてなにより、ジムニー・ノマドは「これまでジムニーを購入対象外に置いていた」人々の流入を呼べる可能性が高く、かつジムニーシエラよりも「対象となる顧客層が広い」と推測されるため、この月販予定台数を軽々とクリアし、スズキの販売を押し上げることになるのではないかと考えています。

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参照:SUZUKI

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