| ついに登場か?レクサスLC F |
レクサス「LC F」とみられるプロトタイプが走行中。
以前から何度か噂が出ているものの、公式に発売が言及されたことはなく、そしてLC Fだとほぼ断定できるプロトタイプが目撃されたのも今回が「初」。
なお、レクサスにとっての「F」とは下記のように定義されており、同じ「F」の文字が与えられるクルマでもその性質が異なるということがわかります(BMWにおける”M”と”Mスポーツ」のような感じ)。
富士スピードウェイをはじめとする世界のサーキットや道で鍛え抜き、官能的な走りを極限まで追い求めることで、“F” の物語は紡がれていく。
これまでの「F」ではもっとも変更範囲が大きい?
今回目撃されたのはドイツの公道とのことで、大きなフロントバンパー、そしてディフューザーと別体構造が与えられたリアバンパーを確認することができ、見た目が相当にアグレッシブに。
おそらくはフロントフェンダーも拡大され、ホイールは軽量タイプへ、そしてブレーキは容量アップがなされるようですね。
これら本気度を見るに、「Fスポーツ」ではなく、もうひとつ上の「F」として発売されると考えて良さそう。
現行のレクサスLC500は4リッターV8エンジンを搭載し、出力は471馬力、0-100キロ加速は4.4秒、最高速度は270km/h。
気になるのはLC Fの心臓部ですが、現時点ではこの4リッターV8をスーパーチャージャーで加給するとも、いやツインターボだとも、やはりトヨタと言えばハイブリッド、とも言われています。
なお、トヨタは先日「今後のFモデルはハイブリッドをパフォーマンス向上のために使用し、メルセデスAMG、BMW M、アウディRSモデルとの差別化を図る」とコメントしており、しかしこのLC Fはその”新しい方向性”に基づいて開発されたものかどうかは不明。
たしかにトヨタ(レクサス)=ハイブリッドというイメージはあるものの、現在レクサスの「F」モデル(GS F、RC F)は5リッターV8エンジンを搭載し、これらは477馬力を発生するも「非ハイブリッド」。
つまり現在のトヨタが持つハイブリッドパワートレーンは燃費向上のためであってパフォーマンス向上のためではない、ということになります。
ただ、新型クラウン「E-Four」のように、トルクベクタリングを用いてコーナリング性能を向上させるシステムも登場しており、今後のハイブリッドモデルにおいて徐々に「パフォーマンス寄り」の設定がなされるのは間違いなさそう。
なお、レクサスLCは発表時に「ボディ剛性はレクサスLFAを超える」と述べており、そのポテンシャルはとんでもなく高い、と思われます。
V10エンジンが物理的に納まるかどうかはわからないものの、LC FにLFAのV10エンジンを載せてくれればアメリカ市場では爆発的な人気が出そうであり、日本や欧州でも大きくレクサスのイメージを伸長させることができるかもしれない、と考えたり(そのぶんLFAの価値を下げる可能性はある)。
今回のプロトタイプを見るに、フロントバンパーの開口部が大きく、これはつまり「発熱量が大きい=出力が高い」。
出力を稼ぐのにどういった手法(スーパーチャージャーかツインターボか)を用いるのか不明ですが、トヨタのことなのでまず熱対策はしっかりと行ってきそうですね。
なお、高いパフォーマンスを感じさせそうなのはリアエンド。
テールパイプやディフューザーは「暫定」ではあるものの、テールパイプの並びはこれまでの「F」モデルを踏襲し、リアディフューザー形状はこれまでのFモデルよりも「実戦向き」、つまりレーシングカーのような形状を持っています。
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