トヨタは未だMR2の復活を決めかねている?
トヨタがMR2を復活させるというウワサが登場してしばらく経つものの、いまのところ現実に向けての動きはなく、そして最近出てきたのが「トヨタとスバルとが協力してミドシップスポーツを製造するのでは」という新しい情報。
加えてトヨタの開発者ベースではMR2復活を希望しているとは言われ、しかしトヨタ公式コメントとしてこれまでMR2の開発が言及されたことはなく、やはりMR2の将来についてはまだまだわからない、といった感じです。
これまでのMR2とは大きく異なるプロポーション
そこで今回CGアーティスト、Esa Mustonen氏が公開した「新型MR2」のレンダリングですが、これはシルエット的にこれまでのMR2とは大きく異なり、ちょっと「アルピーヌA110似」。
つまりウェッジシェイプを持たないということで、これはなかなかに思い切った方向転換だと言えそう。
ただしフロントとリアバンパーサイドには「垂れ下がった」お馴染みのラインが用いられ、まぎれもないトヨタ一族であることを証明していますね。
以前にGazoo Racingの主任が「86、スープラ、MR2をトヨタのスポーツカー3本柱」と定義してMR2の発売に向けて動く計画を持っていると語っていますが、その後に出てきた話だと「セリカ」復活の可能性もあるといい、これが実現すれば最大だとトヨタは「86、スープラ、MR2、セリカ」という4台のスポーツカーを抱えるかもしれない、ということに。
なお、いくらトヨタでもこの4台を実際にラインナップするかどうかは(常識的に考えて)疑わしく、しかし86がFRのエントリー、スープラがFRトップレンジ、セリカが4WD、MR2が文字通りミドシップであれば「住み分け」も一応は可能となるとも考えられ、ここはちょっと期待したいところ。
そして「仮に」この4台が揃った場合にデザイン的共通性を持つかどうかということですが、これについては「86と新型スープラとの共通性は見られない」ところから「NO」だとも考えられます。
現在トヨタはモータースポーツ活動にも力を入れ、スポーツカーについても同様に「注力カテゴリ」として捉えているものの、スポーツカーというべきクルマは現在のトヨタには86のみで、ここにスープラが登場したとしても2台しか揃わず、これは「S660、シビック・タイプR、NSX」という3台を揃えるホンダには「劣る」ことになり、トヨタ内部でも「何とかしないと」という想いはあるのかもしれませんね(さらにはこれら4台をそれぞれ異なるカテゴリのレースへと投入することで全社的なレースイメージを強め、社内的にもスポーツカー投入を正当化するのかもしれない)。