| 思ったよりもパワーが出ていない個体も。ただしそのサウンドは魅力的この上ない |
さて、すでに北米では各ディーラーに(先月末から)配備が開始されている新型トヨタ・スープラ。
製造はオーストリアのマグナ・シュタイヤーで行われますが、そこから世界中に出荷される、ということになります。
そして北米に到着しているということは、日本にも到着してもいい頃ではあるものの、現在のところディーラーにまではスープラが(展示車、試乗車ともに)届いていない状態。
スープラを載せた船が入っていないのか(もしくは日本は後回しにされているのか)、船が入っても豊橋PDIで念入りに検査されているために時間がかかっているのかは不明ですが、いずれにせよディーラーに届くまで「もうちょっと」の辛抱なのかもしれません。
北米のユーチューバーは早速レビューやチューンを開始
そして中には早速新型スープラの納車を受けたユーチューバーも存在し、TheStradman氏もその一人。
まずはクルマを引き取りにトヨタディーラーへ。
なお、アメリカで「トヨタ」というと、セダンやトラックのイメージが強く、実際にストックされているクルマもトラック、セダンばかり。
そんな中でのスープラはちょっと異質に感じます。
こちらが納車されたトヨタ・スープラ。
北米市場における初回限定モデル「ローンチエディション」のようですね。
GRスープラ「ローンチエディション」は「3.0プレミアム」がベースとなり、そのボディカラーは”アブソリュートゼロ・ホワイト( Absolute Zero White )””ノクターナルブラック(Nocturnal Black )””ルネッサンス・レッド2.0( Renaissance Red 2.0 )の3色。
これにコントラストカラーのドアミラー、そして19インチサイズのブラックマット鍛造ホイールが装着されます。
ローンチエディショ」のインテリアについて、ホワイト外装とブラック外装のインテリアは「レッド」、レッドのボディには「ブラック」が設定され、カーボンパーツと限定モデルであることを表すプレート( 豊田章男社長のサインを模したグラフィックが入る )が取り付けられる、とアナウンスされていますね。
動画ではエンジン始動音も確認可能(かなりいい音)。
日本車では一般的ではないものの、欧州車はエンジンスタート直後に触媒を暖めるため(すぐにCO2排出量を抑える必要があるため)、無理やりエンジン回転数を1分ほど上げる設定を持っていることがほとんどですが、もしかすると新型スープラも同様の仕様を持ち、エンジン始動後は少しの時間だけ、(通常のアイドリングより)勇ましい音が出るのかもしれません。
そしてサイドシルの養生テープも剥がして・・・。
いざ乗り出し。
そしてこの嬉しそうな表情(気持ちはわかる)!
いかに新型スープラが刺激的なクルマであるかがわかりますね。
そして納車後にすぐカスタムを始めるショップも登場
そしてこちらはまた別のユーチューバーですが、前日の夕方に納車されたばかりというスープラを早速カスタム開始。
とは言ってもまだカスタムパーツがなく、まずは現状確認そしてハイグリップタイヤへの交換にとどまっています。
リフトアップして下回りをチェックしていますが、エキゾーストシステムのタイコ部分はこんな感じ(エキゾーストシステム全体はステンレスのように見える)。
そして前の方はこう。
アンダーカバーは装着されず、部分的にパネルで覆われるという構造ですね。
リアサスペンションの下側アームにもエアロカバーが取り付けられています。
サスアーム、コントロールアームはスチールのプレス成形品のようですね(ここはそんなにお金がかかっていない)。※フロントのサスアームはアルミのように見える
ブレーキローターのベル部分はあまり見ない形状で、フロントブレーキキャリパーも軽量構造を持つ「新型」のように見えます。
タイヤ交換後はいきなりドラッグレース!
そしてその後はパワーチェック。
現時点では「フルノーマル」ですが、今後チューンしてゆくにあたっての参考にするのだと思われます(凄まじい吸気音を発している)。
ちょっと気になったのはその「結果」で、そのピークパワーは324.48馬力。
これまで349馬力、386馬力という計測結果が出ている中では最も低い数字。
新型スープラの出力公称値は340馬力であり、これは「エンジン単体」での話なので、ドライブトレーンをここに含めた「軸出力」だと300馬力も出ていれば良いほうだと思われるため、今回の324.48馬力でも”上等”な数字ではあるものの、ショップ側としてはちょっと期待はずれだったのかもしれません。
それでは動画を見てみよう
こちらはまずTheStradman氏による新型スープラのレビュー動画。
キーは「まんまBMW 」の流用ではなく、トヨタ用に形状自体もアレンジされているようですね。
こちらが納車直後にミッキートンプソン製のドラッグレース用タイヤに入れ替え、ドラッグレースを走る動画。