| こういった環境があるのはうらやましい |
ランボルギーニ・アヴェンタドールを所有し、今回新型トヨタ・スープラが納車されたユーチューバー、TheStradman氏。
新車価格の倍の相場で取引される初回限定モデル「スープラ・ローンチエディション」を惜しげもなくカスタムする様子が公開されていますが、今回はなんと最高速に挑戦する動画を公開しています。
クルマの最高速というのは一般に試せるものではなく(サーキットでの直線距離が足りない)、空港やアウトバーンでない限りはおいそれと挑戦できないわけですね。
その舞台は「干上がった湖」
そこで今回TheStradman氏が選んだのはユタ州にある「干上がった湖」。
干上がった湖での最高速チャレンジというと「ボンネビル・ソルトフラッツ」における競技が有名ですが、今回の場所は塩湖ではなく、淡水湖跡のようです。
そしていざ最高速チャレンジ。
角度を変え、いくつか湖跡を疾走するスープラが捉えられており、その様子はまるで映画のよう。
走行後はこんな感じ。
かなり砂の粒子が細かいようですね。
そしてまず一本目のチャレンジでは時速145マイル(233km/h)。
二本めには今回の最高速である時速163マイル(262km/h)を記録していますが、TheStradman氏の目標は時速170マイル(273km/h)とのことなので、今後何度かチャレンジは続きそうですね。
なお、新型スープラの最高速度は公称値で「250km/h(リミッターによって制限)」。
これはおそらくBMWと足並みを揃えたものだと思われ、というのも新型スープラはBMWと共同開発されており、BMW Z4と共通の車体を持っていて、そしてBMWは「紳士協定」に加入しているために生産するクルマの最高速度を250km/hまでに抑える必要があるため(例外あり)。
もちろんトヨタはこの紳士協定に加入していないので、最高速を時速250キロに制限する必要はありませんが、やはりBMWが「それを許さなかった」のだと思われます。
紳士協定とは?
ここで言う紳士協定とは、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディが「時速250キロでリミッターを作動させる」という協定。
安全性の問題もあるものの、行き過ぎた開発や性能追求を避ける目的もあるのだと思われます。
ただ、これらメーカーでも一部モデル(AMGだとGT系、アウディだとR8など)はこの制約を受けておらず、AMGやMモデルはオプションにてこのリミッター上限を「引き上げる」ことも可能(解除ではない)。
ちなみにポルシェや、BMWをベースとするアルピナはこれに加入していないので、「リミッターなし」となっています。
新型スープラの速度リミッターは?
そこで気になるのが、今回の最高速チャレンジにおいて、新型スープラの公称値を超えていること(250キロに対して262キロ)。
これについて、TheStradman氏がリミッター解除に成功したのかどうか触れていないので詳細はわからず、しかしおそらくは「ノーマルのまま」。
じゃあなんで250km/h以上出せたのかということですが、一般的に自動車のスピードメーターは実際よりも高い数値を示すことが多く、その誤差は「実際の速度の105%くらい」。※日本だとその誤差の許容範囲は道路交通法第148条「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」にて、”10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1”と決められて いる
今回の「262km/h」はGPSによる計測ではなく「メーター読み」なのでこういった誤差があるのだと思われ、この262km/hに105%を当てはめると、本来の速度は「249.5km/h」となり(あくまでも誤差が105%という仮定ですが)、リミッター作動条件そして公称値とドンピシャということにもなりそうですね。
VIA: TheStradman
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現在、いくつかのチューナーがスープラ向けとしてホイールやマフラー、ダウンパイプ、ECUなどチューニングメニューを発表。
ただし実際の性能向上を数字で示した例は見られず、「これから」に期待したいところです。