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トヨタ・クラウンに「ブラックな」特別仕様車”スポーツスタイル”登場。クラウンは現在、予定販売台数の60%しか売れていなかった

2019/10/06

| デビュー当初こそ予定販売台数をクリアしていたが |

トヨタがクラウンに特別仕様車「スポーツスタイル(Sport Style)」を追加。
これは2リッターガソリン車(S Sport Style)と2.5Lハイブリッド車(S Four Sport Style)とに設定されるもので、かんたんに言えば「真っ黒な」仕様を持つクラウン。

その内容としてはざっと下記の通りとなっていて、けっこう「特別な」仕様を持つようです。

・ブラックスパッタリング仕上げ ノイズリダクション18インチホイール
・スモーク塗装 Bi-Beam LEDヘッドランプ
・スモークメッキ フロントフォグランプリング
・スモークメッキ フロントグリルモール
・スモーク塗装 LEDリヤコンビネーションランプ(スモーク塗装)
・スモークメッキ リヤライセンスガーニッシュ
・レッドステッチ 本革シート表皮(レッドステッチ付)もしくはファブリック+合成皮革シート表皮
・合成皮革巻きオーナメント表皮/レッドステッチ付 ドアトリム&インストルメントパネル
・合成皮革巻き/レッドステッチ付 コンソールサイド&コンソールリッド
・専用スモーク調金属加飾/専用色 専用スマートキー
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トヨタ/レクサスは「ブラック」がお気に入り

今回のクラウン「スポーツスタイル」については”大人のスポーティ”がテーマ。
外装は上述の通りブラックをテーマにしたもので、インテリアにおいてもブラックを基調に「レッド」を配した特別な作り。

なお、トヨタ/レクサスはこのところ「ブラック」にこだわっているようで、国内外においてもいくつか「ブラック」をテーマにした限定モデル/特別仕様車を投入しています。

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やはりセダンやSUV、ミニバンは「イカツい」ルックスを好む人も多く、そういった人にはブラックをテーマにした仕様は「ウケる」のかもしれません。

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また、そうでない人にとっても「ホワイトのボディカラーにブラックアクセント」といったコントラストを好む人もいて、その意味でもブラックアクセントは有用なのでしょうね。

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なお、こういったブラックアクセントはレンジローバーが比較的早い時期に取り入れていますが、その後アウディやランボルギーニ、メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェ等も取り入れることになり、今では比較的ポピュラーな仕様だとも言えそうです。

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参考までに、今回のトヨタ・クラウン特別仕様車Sport Styleについて、2リッターターボエンジン車は5,073,200円、2.5リッターハイブリッド車は5,513,200円という設定となっています。

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トヨタ・クラウンは売れているのか?

トヨタ・クラウンは「クラウンからクラウンの乗り換え」が多いクルマで、よって新型発売直後には相当数が出る車種でもあります。

実際に現行(15代目)クラウン発売時には4ヶ月ほどの納車待ちが発生し、計画の6.7倍を販売したという報道も。

個人と法人との比率は55:45、40−50代が35%、60代以上が60%という構成で、これを見るにかなり「主要顧客層が高年齢化」。

もちろんトヨタ自身が一番この状況に困っていると見え、新型クラウンでは若々しさ、スポーティーさを打ち出し、「新しさ」をアピールするためか「アスリート」「ロイヤル」が一本化され、さらには「マジェスタ」も廃止されることに。
そして欧州のスポーツセダンに対抗するためか「ニュルブルクリンクで鍛えられた」ということも積極的に押し出されていますね。

こういった戦略が奏功してかメルセデス・ベンツ、BMWに流れた客層も戻り始めているといいますが、これには「BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスが大きくなりすぎ、駐車場に入らず(同一モデルの新型へ)乗り換えができなくなり、しかし下位モデルの2シリーズやFFベースのCLAには移行できない」と考える人の回帰があるのかも。

一方、「レクサスに行った顧客はレクサスに満足してしまい、クラウンに戻ってこない」という実情もあるそうですが、ステータスやディーラーでの対応を重視する人は「いったんレクサスに乗ると、もう他の車に乗れない」のだとも考えられます。

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現在のクラウンの販売状況は?

そしてクラウンの販売がどうなっているのかということですが、発売直後の2018年7月から年明けの2019年1月までの月平均販売台数は約6,900台。
クラウンの月販目標は4,500台なので「目標クリア」ということになりますね。

そして直近の2019年9月の販売だと3,806台、4−9月だと合計で16,265台、つまり月あたり2,710台なので、月販目標の4,500台を大きく割り込んだ数字に。

つまりクラウンは当初の勢いを継続できなかったということになりますが、これはやはり「思ったほどの若返りが進まなかった」からなのかもしれません。

トヨタは積極的にクラウンのプロモーションを行っている

そしてトヨタは新型クラウン発表直後から積極的にプロモーションを展開していて、当初は「クラウン ビヨンド」、最近では残価設定ローンを前面に押し出したキャンペーン、さらには見込み客向けの「特別値引きと低金利キャンペーン」の案内(ぼくのところにも来た)、そして今回のような特別仕様モデルの投入など。

そういった現状を見るに「トヨタは当初からクラウンの売れ行きに強い危機感を抱き、下落が止まらない販売状況に対しても対策の必要性を感じている」ということなのでしょうね。

VIA:Toyota

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