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【動画】トヨタGRスープラを1000馬力にチューンすると公言したショップがエンジン本体の改造を完了。「純正パーツでもかなり高い出力にも耐えうる、いいエンジンだ」

2019/10/09

| B58エンジンは歴史に残る名機になりうる? |

以前に「新型スープラに搭載されている、B58ターボエンジンを1000馬力にチューンする」と公言したアメリカのパパダキス・レーシング。
ここは実際にトヨタのレーシングカーを製作したりという実績を持っており、「その腕は確か」だと言えます。

前回に公開された動画だと、トヨタGRスープラからそのエンジンを「下ろす」ところまでを紹介していましたが、今回の動画ではそのエンジンを分解し、組み上げるところまでを紹介しており、その内容をここで見てみましょう。

新型スープラに積まれる「B58」エンジンのポテンシャルは高い

新型GRスープラについて、エンジン関連のカスタムというと「80スープラに積まれていた2JZへのスワップ」がメイン。
これはやはり「80スープラへのオマージュ」という心理面における側面に加え、そして「2JZエンジンはパーツがたくさんある」という実利面でのメリットを重視したものだと思われます。

ただ、設計においてはB58エンジンのほうが圧倒的に新しく、同じBMWでも、それまでのN55エンジンに比較して圧倒的に優れるということが判明しています。

ちなみに「優れる」とされる内容ですが、冷却水の通るルートが細く、そのぶんエンジンブロックが「厚く」なるので強度が高い、シリンダー内にスリーブを持たないのでエンジンがコンパクトに収まっている等々。

【動画】新型スープラに搭載される「B58」エンジンはここがスゴい。ユーチューバーがその技術を解説する

エンジンチューンはこうやって行われる

なお、出力を向上させるのにはいくつか方法があり、もっとも簡単なのはECU打ち替え(もしくはプラグイン。これによって、ターボエンジンであれば加給圧、NAエンジンでも燃調を変更することで出力を上げることができる)。
これだと物理的な加工を行う必要はなく、コンピューターもしくはプログラムの入れ替えだけなので、もとに戻すときも簡単で、しかもチューニング費用も安く上がります。

ほかには「給排気系」の交換も一般的で、しかしパーツの交換を伴うためにいささか面倒。
かつ、最近の高度に電子制御化されたクルマではセンサーがエラーを拾う可能性も出てきます。

さらに、ターボエンジンだとタービン交換という手もありますが、これはかなり面倒。
かつ、発熱等に起因してクルマを壊す可能性もあり、それだけの犠牲を払えない場合は手を出さないほうが無難です(かつ、クーリング、インジェクターも強化しなくてはいけない)。

そして、そこまでやって最後に残るのが「エンジン本体のチューン」。
これはエンジンを下ろして分解し、研磨やバランス取りを行うことがメインですが、これによって得られるのはパワーアップよりもレスポンスの向上といったところが大きく、レースに出るのでも無い限りは「費用に見合わない」チューンでもありますね(頭文字Dではブルジョワチューンと言われていた)。

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今回パパダキスレーシングはブルジョワチューンを含む「全メニュー制覇」ということになりますが、その内容は見ていて非常に参考になります。
文字どおり「全部バラして」バランスを取り、研磨を行った上で再度組み上げることになり、その過程ではもちろんオリジナルパーツを組み込んでゆくことに。

なお、新型スープラは、棒状の「オイルレベルゲージ(ディップスティック)」を持たず、センサーがこれの代わりになりますが、パパダキスレーシングは今回ディップスティックを追加しているようですね。

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ヘッド周りはオリジナルパーツ多数。
パパダキスレーシングいわく、「B58エンジンは将来的なパワーアップに対応できる強度を持ち、ノーマルのパーツでもかなりのレベルに耐えられる」。
そしてヘッドの組付けにあたっては、パワーアップを考慮して締め付けトルクを「増し気味」に。

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そして巨大なタービンをドッキングさせて完成。
あとはエキゾーストシステム、インテーク類や補機類を取り付ける、という段階です。
おそらく、次回公開される動画では車体に組み込み、エンジンに火を入れることになりそうですね。

VIA: PapadakisRacing

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