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30拠点以上を運営する老舗トヨタディーラー「ネッツトヨタ愛知」にて車検不正が発覚!5,158台にて行うべき検査を行わず虚偽の申告を行い、自動車整備事業の指定取消しほか厳しい行政処分が下る

TOYOTA(トヨタ)C-HR

| さすがにこれはどこを探しても擁護すべき要素が見当たらない |

さて、朝日新聞デジタルによると、”「ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋」で、車検の一部を怠る不正があった”とのこと。

報道によれば、2018年12月~2021年1月の間に同販売店が車検を行った5,158台につき、「すべて」の車両にて、行うべき検査を行わなかったとされ、具体的には「スピードメーターの誤差測定「サイドブレーキの制動力測定」等について、検査を正しく行っていなかったようですね。

当然ながら「厳しい」処分が下ることに

なお、ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋では、検査をきちんと行わなかったにもかかわらず「検査を行った」と虚偽の記録を記載していたといい、中部運輸局はネッツトヨタ愛知プラザ豊橋に対し、「指定自動車整備事業の指定取り消し、自動車検査員7人の解任を命令する行政処分」を下したとされ、かなり厳しい内容となっています。

ただし「車検」という、ユーザーに対しても大きな負担がかかり、かつ自動車の安全を担保するための制度を軽視したことは許されず、一発レッドカードもやむなしなのかもしれません。

ちなみにネッツトヨタ愛知プラザ豊橋では「検査台数が多く、間に合わせるため定められた手順を怠った」とコメントしており、対象顧客に対しては連絡の上で無料検査を行うとしていますが、「安全」に対する義務を怠った代償は非常に大きく、消費者に対する信頼を著しく損なったと考えて良さそう。

加えて、「指定自動車整備事業」を行えなくなるということは、そのぶんの収入が減るということを意味しており、おそらく減少するであろう販売とともに収益源を大きく失ってしまうわけですね。

おそらくは「これくらい大丈夫だろう」と考えての行動だったのかしれませんが、その代償は非常に高く付いたと考えていいかと思います。

参考までに、検査を怠ったものの、その項目について不具合が出た車両は一台もないといい、そこは「さすがトヨタ」ですね。

どうやって不正が明るみに?

なお、記事では不正が発覚した理由については触れておらず、しかしネッツトヨタ愛知プラザ豊橋のウエブサイトによると「愛知運輸支局による監査」がきっかけとなっており、これを受けて同店が内部調査を行った結果、「法令違反行為を確認した」とのこと。

ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋は今後再発防止策として下記を実施すると述べていますが、同店舗を運営するネッツトヨタ愛知はかなり大きな会社らしく、中古車販売店やGRガレージをあわせると31拠点を保有しており、もしかすると今後も他店舗で同様の問題が出てくるのかもしれません。

(1)ガバナンスの強化
   業務基準の見直し、監査の強化 など
(2)本部による教育・指導の強化
   全社員へのコンプライアンス教育の再徹底、サービスCSR担当の設置による実地指導の強化 など
(3)経営トップ、役員によるコミュニケーション強化
   経営トップ含む役員と店舗スタッフとの職場面談に基づいた課題の掌握と対策の実行 など
(4)サービスオペレーションの見直し
   車両状態に合わせた作業時間の確保とお客様への説明、定期的な人員配置の見直し など

ネッツトヨタ愛知

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参照:朝日新聞デジタル, ネッツトヨタ愛知

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