| おそらく、こういったクルマが作られるのは中東くらいのものだろう |
オープン化に加えて悪路走行性能も大幅向上
さて、中東にて大人気のレクサスのオフローダー。
やはり一番人気はランドクルーザーの走破性に豪華さをプラスしたLXだそうですが、今回なんとそのLXのルーフをチョップし、完全なオープンカーに改造してしまったクルマが登場。
このクルマはドバイのナンバーを装着しており、現地ではこういった改造車も合法に登録できるようですね(動画でも簡単に登録できるとコメントしている)。
参考までにですが、以前にドバイに行き、タクシーにて移動していた際、あまりに多くのスーパーカーが走っているので、スーパーカーを見かけるたびにウインドウを開けて写真を撮っていたところ、運転手に「砂が入るから(窓を開けるのを)やめてくれるかな。プリーズ」と言われて凹んだことも。
ここでぼくが言いたいのは、ドバイでは町中であってもけっこう砂が飛んでいて、多くの人は砂が車内に入るのを(ひどく)嫌っており、そんな中でこんなフルオープンの需要はあるのかということです(ドバイの人々はとくにきれい好きで、真っ白い民族衣装を着ていることからもそれが推察できる)。
実は鷹匠向けの特別仕様
上記の理由にて「普通の人がドバイでこのクルマに乗ることはあまり考えられない」と考えながら動画を見ていたところ、実はこのクルマ、「鷹匠」向けにカスタムされたものだそう。
中東では非常に鷹が重宝され(優れた能力を持つ鷹だと数千万円~数億円で取引されることもあるという)、鷹専門の病院もあるほどで、以前にベントレーも「鷹匠向け」ベンテイガをリリースしたことがありますね。
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そしてこのレクサスLXは「完全に幌がない」、つまりルーフを閉じることができない仕様。
リアはテールゲートがなくなり平坦なデッキが装着されていて、おそらくはこの中に鷹匠キットが入っているものと思われます。
そしてルーフがなくなった分の安全性、ボディ剛性を確保するためにロールバーが装着され、内装色と同じカラーのレザーで覆われます。
ちなみにこのロールバーは鷹がここで休むことも考慮しているのだそう。
リアシートはそのまま残され、実用性も確保できているようですね。
悪路走破性を高めるためにフロントバンパーの中央とコーナーが削られており、アプローチアングルとディパーチャーアングルが改善され、LEDランプも装着済み。
なかなかにユニークなクルマであり、ドバイの鷹使いであれば「鷹のために」一台買っておくかという気にさせる仕様なのかもしれません。
鷹匠バージョンの「フルオープン」レクサスLXを紹介する動画はこちら
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参照:ArabGT.com