| 車体が左右に「開く」ほど事故の衝撃は大きかったもよう |
これほどの大事故はここ最近では見たことがない
さて、2021年もあと少しで終わりという年の瀬になんとも不幸な事故が発生。
これは神奈川県茅ヶ崎市の高速道路にて、トヨタ86がガードレールに衝突したうえ、その下に潜り込んでしまい、ドライバーの男性が命を落としてしまったというもの。
報道によると事故が発生したのは29日午前6時20分ごろだといい、新湘南バイパス下りの茅ヶ崎海岸インターチェンジ付近にて右側のガードレールに接触した、とされています。
事故の原因は調査中
なお、現在のところ事故の原因は調査中だそうですが、動画のコメント欄(かなり荒れており、死者に鞭打つようなコメントも多い)を見るに、ここはゆるいカーブとなっていて、カーブを曲がりきれなかった可能性が大きそう。
高速道路の本線から出口に向かう車線だといい、2車線から1車線に減少するところで事故が起きたようですね。
左にカーブしているのであれば、右に膨らみ、そのまま右のガードレールに接触した後、その下に(ガードレールの継ぎ目から?)潜り込んでしまい、ガードレールの支柱となるコンクリートのブロックに衝突するなど強い衝撃を受けたのだと思われます。
長時間高速道路を走ると「スピードに酔う」ことがある
なお、スピードの出しすぎだったのは間違いなさそうですが、高速道路を長時間走行していてスピードの感覚がにぶってしまい、本来はもっと減速すべきだったところ、十分に速度を落とせていなかったのかも(減速の必要性を理解していた)。
参考までに、ぼくは免許取り立てのころ、高速道路を時速100キロで走行し、そこから出口に向かおうとした際、「100キロに感覚が慣れてしまい」、時速60キロくらいに減速した時点でも非常にゆっくり走っているように錯覚し、しかしその速度では出口のカーブを上手く曲がることができずに急ブレーキを踏んでタイヤを鳴かせてしまったことがありますが、要は「それまでに経験したことのない錯覚」によって、”減速の必要性がわかっていて十分に減速したつもり”だったのに、実際には減速が十分ではなかった、ということですね(速い速度になれると、まわりがゆっくり動いているように見える)。
その際は幸いにして事故には至らなかったものの、「長時間高いスピードで走り続けると、そのスピードに慣れてしまって正常な感覚を失う」ということは苦い、そして貴重な経験となっていて、今でも高速出口では「十分以上に」減速する習慣が身についています。
このドライバーは「20代」だと報道されており、もしかすると運転経験が十分ではなく、減速する必要があることを理解し、実際に減速したものの、十分にスピードを落とせていなかっただけなのかもしれません。
なお、ガードレールの下に潜り込んだクルマを取り出すのは容易ではなく、こうやってガードレールを切断してクレーンで取り除いたようですね。
そしてこちらがガードレールを取り除いた状態。
ルーフやリアウインドウが完全に「剥がれて」います。
コンクリートブロックを相当数なぎ倒しており、その衝撃で車体が「左右に」開いているようで、これほどの衝撃を受けたのであればエンジンが室内側に押しやられることになりそうではあるものの、フロントバルクヘッドがそれを押し留めており、改めて車体の頑丈さもうかがい知る事ができますね。
車内には衣類や紙バッグ、荷物など「ドライバーが一人の人間である」ことを思わせる残留物があり、事故の凄惨さに加え、生々しさも。
時期が時期だけに、もしかすると帰省の途についていたのかもしれず、残された家族の心中については察して余りあるもので、亡くなったドライバーの方のご冥福を祈りたいと思います。
事故処理を行う様子を収めた動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=vU91qDIFo4M参照:ANNnewsCH