| トヨタは「モリゾウ」をGRのサブブランドとして確立したいように思える |
このGRカローラ・モリゾウ・エディションはおそらく相当な人気となるに違いない
さて、トヨタは4月にGRカローラを発表したところですが、今回はそのGRカローラに「モリゾウ・エディション」を世界限定200台にて追加する、と発表。※日本市場向けの情報もトヨタから公式に公開された
この「モリゾウ」とは、豊田章男社長がモータースポーツ活動を行う際に使用する名義ですが、GRヤリスに対しKINTOのみで利用できる「モリゾウ・セレクション」を設定したことも。
ただ、GRヤリス・モリゾウ・セレクションが主にヴィジュアル面でのアップデートにとどまっていたのに対し、このGRカローラ・モリゾウ・エディションは「リヤシート撤去」「軽量化」「トルクアップ」など機能面の向上が行われていることが大きな特徴となっています。
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GRカローラ・モリゾウ・エディションは「豊田章男社長の意向を反映」
そしてこのGRカローラ・モリゾウ・エディションについて「田章男社長の希望する仕様で設計された」といい、究極のサーキット仕様として企画されていますが、ボディカラーはウィンドチル・パールとマット・グレイ(画像)の2色のみという設定です。
搭載されるエンジンは1.6リッター3気筒ターボなので標準のGRカローラと変わらないものの、GRカローラ・モリゾウ・エディションではトルクが370Nmから400Nmへと向上。
さらにGRカローラ・モリゾウ・エディションは「リアシート」「リアドアスピーカー」「リアウィンドウレギュレーター(ということは後席ウインドウはスパルタンな手動式になると思われる。もしくは開かないか)」「リアワイパーブレードとモーター」の除去、「18インチ鍛造ホイールにミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤ」装着というメニューにて約45kgも軽量化されています。
そのほか、機能的なところだとフロントブレーキダクトが装着されるなど、実際のサーキット走行を考慮した装備が追加されていますが、トランスミッションにも加速性能向上を目的とした専用の6速クロスレシオが採用され、ショックアブソーバーはレッドにペイント(これはGRヤリス・モリゾウ・セレクションにも採用されている)、さらにサスペンションも再チューニングされているといい、「レースを走るにふさわしい、精密なドライブフィール」を(視覚・体感ともに)実現しているようですね。
もともとのGRカローラは「カローラベース」ながらもモータースポーツへの参戦を視野に入れた改装が施され、ワイドフェンダーの装着によってフロントで2センチ、リアで3センチ(片側)トレッドが拡大されて安定性やコーナリングスピードが向上しており、もちろんエンジンはパワーアップされることになってクーリングも強化。
もちろんブレーキふくむ足回りについても大きく手が入り、軽量化についても余念がなく、全方位にわたり強化がなされた「現在入手しうる、最高のホットハッチ」の一台に仕上がっています。
なお、トヨタはGRブランドを「プレミアム化」したいと考えているようで、これまでにも各モデルにおいて限定シリーズを追加してその価値を向上させるためのプロモーションを行っていますが、GRヤリス、GRカローラと続いた「モリゾウ」仕様を見るに、今後「モリゾウ」を(GRの)サブブランドへと育て上げ、他ブランドでのファースト・エディション、もしくはハードコアな限定モデルブランド(BMW MだとCSLのような)に仕立てあげたいのかもしれませんね。
GRカローラ・モリゾウ・エディションのインテリアはこうなっている
GRカローラ・モリゾウ・エディションではインテリアにも手が入り、ドアハンドル、ステアリングホイール、エアコン吹き出し口の周囲にレッドとブラックのディテールが追加され、ファブリックやシンセティックレザーにはレッドのステッチ、さらにシートにはレッドのメッシュのインサートが追加され、スウェード巻きのスポーツステアリングホイールも採用されています。
ただ、なんといっても最大のトピックはこの「リアシート除去」であるのは間違いなさそうですね。
GRカローラ・モリゾウ・エディションのプロモーション動画はこちら
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参照:Toyota USA