| レクサスLFAはこのところ価値が急上昇、今後も中古相場が上がり続けるのは間違いなし |
リコール対策やメンテナンスもしっかり受けており、理想的なコンディションも高評価
さて、近年になり価値を大きく上げているレクサスLFAのうちの1台がオークションへと登場の予定。
レクサスLFAは2009年の東京モーターショーにて発表されており、その名称はレクサスのL、レクサスのハイパフォーマンスモデルに与えられる称号「F(ホームである富士スピードウェイも表現)」、そして”頂点”を現すアペックス(Apex)を組み合わせたもの。
発表前はそこまで大きな評価を得ることができず、非常に高額な(3750万円)、そして当時のフェラーリ(V8ミドシップ)やランボルギーニ(V10モデル)を大きく越える価格設定から「売れないだろう」と言われており、しかしいざ発売してみると一瞬で売り切れてしまったスーパーカーです。
この仕様のレクサスLFAはわずか27台のみ
レクサスLFAは合計で500第が生産されていますが、この「スーパーレッド外装」「ブラックとクリームのインテリア」「左ハンドル」という仕様を持つものは27台しか作られておらず、つまりは非常に珍しい一台ということになります。
新車時に納車されたのはボリビアで、そこからオーナーはずっとこのレクサスLFAを大事に保管しており、つい最近も整備を受けており、現在の走行距離はわずか116キロ。
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搭載されるのは4.8リッターV10(レクサスLFAの専用設計)、出力は552馬力、そしてレブリミットは9000回転という超高回転型ユニットで、そのエキゾーストノートは甘美きわまりなく、「世界で最も素晴らしいサウンドを奏でるクルマ」としても知られています。※レクサスによれば”天使の咆哮”
この4.8リッターV型10気筒エンジンはヤマハとの共同開発によるもので、ブロックはアルミニウム、マグネシウム、チタンの合金が使用されており、V型8気筒エンジンより小さく、V型6気筒エンジンより軽量という特徴を持っていて、各シリンダーごとに独立した電子制御スロットルボディを搭載し、アイドリングストップから9,000rpmまでコンマ6秒という当時の世界最高回転数を実現していますが、その結果として「アナログのタコメーターでは針に動きが追いつかないので」デジタルメーターを採用せざるを得なかった、とも。
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レクサスLFAは航空機規格によって設計・製造される
車体構造はレーザーモニター織機で織られた自社設計の炭素繊維強化ポリマー(CFRP)製セントラルモノコックフレーム、そこへアルミニウム製のサブフレームを連結するというパッケージを持ち、ボディパネルはカーボンファイバー製。
すべてのクリアランスが小さく、それを実現するためには「航空機規格」が用いられたといます。
搭載されるトランスミッションは6速オートメーテッド・シーケンシャル・マニュアルトランスミッション(シングルクラッチによるロボタイズドトランスミッション)で、こちらも精密な加工とマイクロポリッシュギアを持ち、正確無比、そしてコンマ2秒でのシフトアップが可能となっています。
ブレーキシステムはフロント6ピストン、リア4ピストンのブレンボ製で、ブレーキキャリパーはモノブロック、ブレーキディスクはカーボンセラミック。
ピストンには不等間隔が採用され、「順番に」ローターへ向かいパッドを押し出す構造を持ち、これは「超高速域でも安心してブレーキングができるよう」というレクサスの配慮から来ています。
この個体は見たところ「新車コンディション」と表現してもよく、さらにはもう二度と「マルチシリンダー、大排気量NAエンジン」を積んだスーパーカーが発売されることはないという事実を考慮しても値上がり必至。
そのためオークション主催元、RMサザビーズでは最高で120万ドル(日本円で1億6400万円)というエスティメイトを出していますが、ニュルブルクリンクパッケージでないのにこの価格というのはかなりな高額であり、そのぶんこの個体の評価が高いということになりそうです。
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