トヨタが「（世界展開では）2台目のEVを発売する」とアナウンス。今の時点で「2台目」というもの驚きではあるが、bZ4Xで失われた名誉の挽回に期待したい

Image：Toyota

｜　そして意外なことに「トヨタにとって初のクーペSUV」となりそうだ　｜

ここで一定の競争力を発揮できなければ、トヨタとしては今後のEV展開が苦しくなるであろう

春先はニューモデルラッシュとなる季節ではありますが、トヨタが2025年3月11日午後6時（東部時間）に新型電気自動車（EV）を発表するとアナウンス。

現時点ではこのEVの詳細は明かされておらず、トヨタは「スタイリッシュなクーペデザインと卓越した走行性能、驚くべきスペース、快適性、汎用性を兼ね備えたEV」 と表現しており、「感情を揺さぶる魅力を持つ車」とも説明しています。

bZコンパクトSUVがついに市販化か

ティーザー画像を見るに、これは 2022年のロサンゼルスオートショーで発表された「bZ Compact SUVコンセプト（あるいはbZ3X）」の市販バージョンだと考えられ、たしかに双方に共通するのは「クーペスタイルのリヤセクション」。

そしてこれが発売されるとなると、トヨタにとってはじめての「クーペSUV」として機能し、主に欧州や中国市場においてプレゼンスを高めることになるのかもしれません（トヨタは現在、クラウンスポーツのようにクーペ風のスタイルを持つSUVを発売しているが、BMW X4やメルセデス・ベンツCLEクーペのような”スロープしたルーフと緩い角度のリアウインドウ”を併せ持つクーペSUVを持たない）。

今のところそのディティールについても明かされておらず、しかしコンセプトカーとして発表された際に持っていた、（プリウス、クラウン、カムリにも影響を与えた）ハンマーヘッドデザインをフロントに持つものと考えてよく、もしかするとほぼ「bZ Compact SUVコンセプト」そのままのルックスにて登場する可能性もありそうです。

あるいは、その進化系だとも捉えられる「スポーツクロスオーバーコンセプト（下の画像）」的な外観を持つことになるのかもしれませんが、これについては発表までのお楽しみということになるのかも。

そしてパワートレインについても現段階では「ナゾ」のままではあるものの、現在トヨタが販売しているbZ4Xの航続距離が短い（367～405km）こと、価格の高さが指摘されていることを考慮するに、「よりEVとしての性能とコストパフォーマンスを高める」ようなパッケージングが採用されると考えてよく（まさかbZ4Xと同じ轍を踏むようなことはしないだろう）、より高いEV性能が与えられることになるものと思われます。

いずれにせよ、今回の新型EVはトヨタにとって「ワールドワイドでは2番目のEV」であり、bZ4Xにて失われた（EVに関する）名誉回復、そして今後のEVシリーズ展開の試金石として大きな注目が集まるのは間違いなく、その発表を心待ちにしたいところでもありますね。

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