
Image:AUDI
| 新型A6はアウディにとって非常に重要なモデルであり、アウディはこれを「外すことはできない」 |
既存モデルの大幅アップデートなるものの、その中身は「フルモデルチェンジに等しい」と見られている
さて、アウディが「新型A6アバント」を3月4日14時(CST=中央ヨーロッパ時間)に発表するとアナウンス。
この新型A6は完全なるブランニューモデルではなく、現行モデルのプラットフォームを進化させたクルマではありますが、最新のデザインと新しい電気アーキテクチャが採用され、より現代的にアップデートされることでフルモデルチェンジに匹敵する内容を持つと見られています(これは現行A6が”不透明な自動車市場のなか”想定を超える寿命をまっとうする必要が出てきたためだと思われ、ポルシェ・カイエンと同様の対応となる)。
新型アウディA6には大きな期待がかかる
なお、アウディは1977年から大型ワゴンを製造しており、初代”ワゴン”はアウディ100(セダン)をベースとしたもので、それ以来このモデルは進化を続け、「RS6アバント」のようなハイパフォーマンスモデルにいたるまで展開が拡大されています。
参考までに、アウディはちょっと前に命名法則の変更をアナウンスしており、そこでは「EVモデル → 偶数(例:A6)」「ガソリン車 → 奇数(例:A7)」という具合に命名を変更する予定であったわけですね。
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よって今回のガソリンエンジンを積むA6についても「A7」としてデビューする予定であったものの、アウディはそこからさらに計画を変更し、結局は従来通りの「ガソリンエンジン車はA6アバントのまま」という結論に至っています。
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もう一つ参考までに、将来的にEVバージョンが登場した場合は、「A6アバント e-tron」 という名称になる可能性がありますが、これについては「アウディが再び方針を変更しない限り」というただし書きがつくことに。
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現時点ではティーザー画像が公開されるにとどまり、新型A6の細部を知ることはできないものの、スパイショットからは「フロントグリルやヘッドライトの大幅なデザイン変更」「アウディの”フォーリングス”エンブレムがグリル上部に移動」「インテリアでは大型スクリーンが導入され物理ボタンが減少」といった状況を確認することができ、さらには「車高を上げてクラッディングを追加したワイルドな」オールロードの復活もあると報じられています。
「私たちはアバントの歴史に新たな章を書き加えます。新型アウディA6は、エレガントでダイナミックなデザインと卓越した空力性能を兼ね備えています。効率的でありながら高性能なパワートレインと最先端のサスペンション技術がスポーティさと快適性を両立し、A6での移動をファーストクラスの体験へと昇華させます。」
— アウディCEO ゲルノット・デルナー
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参照:AUDI