トヨタがランドクルーザー300を改良、デジタル面と盗難防止機能を強化。しかし相変わらず受注は再開されず、「買いたくても買えない」状態が続くことに

Image：TOYOTA

｜　一方、ランクル250については特に改良はアナウンスされていない　｜

これでランクル300の盗難が少しでも減るといいのだが

さて、トヨタがランドクルーザー300に改良を施したと発表。

これは2021年の発売以来はじめてのアップデートとなりますが、外観や走行に関する機能には変更がなく、改良の内容は主に「インフォテイメントシステムと安全装備、盗難防止対策に関連するもの」となっています。

そして注目すべきは「いまだに新規受注が再開されない」ということで、つまり「改良を受けたのにだれも注文することができない」わけですね。

新しいランクルーザー300は「こう変わった」

そこで今回ランクル300に施された改良の内容を見てみると、上位グレードには新しい12.3インチのTFTデジタルメーターが標準装備され（グラフィックをカスタマイズできる）、エントリーモデルは7インチの小型バージョンが標準装備されることに。

また、標準で8インチのインフォテインメントタッチスクリーンが搭載され、オプションではより大きな12.3インチのユニットへと換装可能。

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そしてオーナーにとって「もっとも嬉しい」のは盗難防止機能の強化であり、トヨタは「盗難車ランキングワースト1」の汚名を返上すべくランクル300に「マイカー・スタート・ロック」機能を導入し、これはオーナーがスマートフォン（「My TOYOTA＋」アプリ）経由にてエンジンをリモート操作によってロック、あるいは制限できるという遠隔操作機能。

すべてのグレードには、指紋認証によるスタートボタン、スマートキーが車両近くにあるかを確認するシステム、傾斜センサー付きのアラーム、そしてイモビライザーシステムが新たに標準装備されています。

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このほか、最新の規制に対応するため、ランドクルーザー300には衝突被害軽減ブレーキ機能が強化され、さらにはイベントデータレコーダーとサイバーセキュリティの向上も行われることに。

価格については、ガソリンエンジンを積むGXが5,252,500円からスタートし、最も高価なのはディーゼルエンジン搭載のGRスポーツ（8,136,800円）。

グレードによって130,900円から152,500円の価格上昇となっており、これは近年のインフレを考慮すると「やむをえない」ところかもしれませんね。

なお、トヨタ公式によるランドクルーザー製品ページには以下の通りの記載があり、まだまだ需給のバランスが取れるのは先のこととなりそうです。

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弊社車両の購入をご検討いただき、誠にありがとうございます。
ランドクルーザー“300”は法規対応等の一部改良を実施いたしました。

引き続き、ご注文をいただき、ご納車をお待ちいただいているお客様の車両を優先的に生産させていただくため、ご注文を停止させていただいております。

日本国内におきましても、多くのお客様にご納車をお待ちいただいている中ではございますが、最大限生産のうえ、少しでも早くお届けできるよう尽力して参ります。

引き続きご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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参照：TOYOTA