トヨタが機械むき出しの「KIKAI」コンセプト発表。
小さいFR=S-FR同様に安直なネーミングですが、これも日本(東京モーターショー)という発表の場、コンセプトカーゆえのわかりやすさを狙ったものだと思われます。
バハ・ビートルをスチームパンク風に仕立てあげたようにも見え、ホットロッドのようにも見えますね。
フロント部の「むき出し」に対してキャビンが丸く普通の車っぽいところも面白いと思います。
さらに面白いのは室内で、前部座席に一人、後部に二人、とマクラーレンF1スタイルを採用しているところ。
運転席足元にもウインドウがあり、そこからサスペンションの動きやタイヤの角度、地面が見えるのも新鮮です。
長さは3400ミリと極端に短く、しかし幅は1800ミリとけっこう広いため、独特の雰囲気がありますね。
ちょっと前まではトヨタというと「面白くない、差し障りの無い車しか作らないメーカー」というイメージがありましたが、現社長(豊田章男氏)になってからは目に見えてクルマづくりが変わっているように思います。
トヨタはあれだけの大きな会社ですが、社長が変わることでこうも製品が変わるのかというのは非常に感慨深く、改めて会社経営の難しさ、そして面白さを感じるところ。
ぼくはトヨタはあまり好きではなく、それでも過去に二台所有していますが、今の路線のトヨタであれば、なにかおもしろい車があればまた購入したい、と考えさせられます。
おそらくこれが市販に移されることはないと思われますが、このコンセプト、エッセンスはいずれかの車に活かして欲しいものですね。
トヨタはbBオープンデッキ、FJクルーザーなど時おり珍車を発表するので、なかなか目を離せないメーカーではあります。