
Image:FangChengBao
| さらにはハイパフォーマンスセダン「フォーミュラS」シリーズも公開 |
BYDは競争が厳しい普及価格帯から上位セグメントへと移行を図る
BYDの高級オフロードブランドとして知られる「方程豹(Fang Cheng Bao、ファンチェンバオ)」。
今回そのその常識を打ち破る一連のシリーズを北京モーターショー2026にて発表しており、ここではブランド初となるセダン「Sシリーズ」、そして見る者を圧倒する次世代スーパーカー「Formula X(フォーミュラX)」を世界初公開することに。
高級SUVブランドから「総合プレミアムブランド」への進化を強烈に印象付けたとして、現地にて大きな話題を呼んでいます。
記事の要約
- ブランド初のスーパーカー: 2ドアオープンの「Formula X」が量産化決定
- 驚異の空力デザイン: 19箇所のエアベントとフルカーボンボディを採用した「生命金属美学」
- 戦闘機のようなコクピット: 格納式ステアリングや4点式シートベルトを備えた「バトルコクピット」
- セダン市場へ進出: ブランド初のスポーティセダン「Sシリーズ」も同時公開
- 2027年発売予定: Formula Xは来年の市場投入を正式に発表

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豹の如き躍動感、スーパーカー「Formula X」の全貌
今回のショーで最大の注目を浴びたのが、2ドアオープン・スーパーカーの「Formula X(フォーミュラX=方程X)」。
2024年に発表されたコンセプト「Super 9」のDNAを継承し、フェンチェンバオ(方程豹)独自のデザイン哲学である「生命金属美学(Life Metal Aesthetics)」を具現化したものだと説明されています。
地面に張り付くような低い車体は、獲物を狙う豹を彷彿とさせる「ハンティング・レパード」を表現したといい、黄金比に基づいた美しいシルエットを持ちながら、その中身は極めてスパルタンなレーシングマシンに近い構成となっている、とのこと。
ただし今回はその詳細について明かされていませんが、すでに「ヤンワン U9」にてその性能を立証したBYDだけに、このフォーミュラXについても世界を驚愕させるに十分な性能を有するのかもしれませんね。

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圧倒的な空力性能と軽量化
- フルカーボンボディ: 徹底した軽量化を図るため、ボディ全体にカーボンファイバーを採用
- 19のエアベント: 車体各所に配置された計19箇所の通気口により、超高速域でのダウンフォースと冷却性能を最適化
- 可動式スポイラー: リアには「インフィニティ・リング」と名付けられたテールランプに加え、アクティブ・電動リアスポイラーを装備

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まさに「戦うコクピット」:内装のこだわり
インテリアはドライバーを包み込むようなラップアラウンド・レイアウトの「バトルコクピット」が採用され、グレーとグリーンの大胆な配色が施された室内には格納可能なステアリングホイール(つまり自動運転機能を備える。このあたりがスーパーカーといえど中国流)、さらには本格的な4点式レーシングハーネスを備えた一体型スポーツシートを装備。
物理的なメカニカルボタンにこだわることで直感的な操作感と高い高揚感を演出しており、ドアデザインはガルウィングとシザーズドアを組み合わせたような”ドラマティックな”開閉機構を採用しています。
なおシートは左右で「色違い」となり、(フェラーリF80のような)ドライバーオリエンテッドな雰囲気が演出されているようですね。

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方程豹 Formula X の主要スペック(予測含む)
| 項目 | 詳細内容 |
| ボディタイプ | 2ドア・コンバーチブル・スーパーカー |
| ボディ素材 | フルカーボンファイバー |
| デザインコンセプト | 生命金属美学(Life Metal Aesthetics) |
| 主な装備 | 格納式ステアリング、19のエアベント、アクティブスポイラー |
| 市場投入時期 | 2027年(来年)量産・発売予定 |
ブランドの多様化:初のセダン「Sシリーズ」も登場
これまでオフロードSUVに特化してきたフェンチェンバオ=方程豹ではありますが、今回新たにセダンモデル「Sシリーズ」をサプライズ発表。
これにより、BYDグループ内でのポジションをより強固にし、スポーティかつプレミアムなライフスタイルを提案するブランドへと守備範囲を広げています。

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そしてこちらもなんとなくポルシェ タイカンやタイカン・スポーツツーリスモ、そしてパナメーラに似たような雰囲気もあり(SAIC Z7ほどではない)、とにかくポルシェは「ありとあらゆる中国の自動車メーカーから標的にされている」かのように思えます(それだけポルシェの人気がある、ということなのだと思われる)。

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結論:BYDが描く「高級車の民主化」と「技術の極致」
方程豹の販売台数は今年に入り前年同期比200%以上の成長を記録しており、今回発表されたFormula XとSシリーズは、単なるラインナップの追加ではなく、「BYDの技術力があれば、欧州の伝統的なスーパーカーブランドに比肩するモデルを、より短期間で量産できる」という宣言なのかもしれません。
特にFormula Xが「コンセプト」で終わらず、来年の量産化を明言したことは中国メーカーのスピード感を象徴しているかのようでもあり、2027年、世界の公道に「豹」が解き放たれる日を楽しみに待ちたいと思います。

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新たな知見:なぜ「オフロードブランド」がスーパーカーを作るのか?
ファンチェンバオ=方程豹のブランドコンセプトは「豹のように俊敏で力強い」こと。
実はオフロードEVに求められる「強靭なシャシー」と「瞬発的なトルク(駆動力)への対応力」は、スーパーカー開発と密接に関係しており、BYDはオフロード車で培った姿勢制御技術(DiSusシステム等)をスーパーカーに転用することで既存のメーカーとは一線を画す「どんな路面でも最速で走れるスポーツカー」を目指しているのだと考えられています。
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