ヒョンデがついに「N ヴィジョン 74」の発売に言及。2年前の発表以来長らく市販化が待たれたヒョンデ初のスーパーカーがついに誕生

Image：Hyundai

｜　現時点ではヒョンデ N ヴィジョン 74の発売時期、スペック、価格は一切不明ではあるが　｜

一説では2026年発売、すでに開発が開始されているとも

さて、ヒョンデがついに長年の憶測と噂の末、N Vision 74コンセプトを量産化する計画を確認。

ヒョンデは8月28日に「2024 CEO インベスターズ・デイ」を開催しており、ここであたらしい”ヒョンデ・ウェイ”を示すとともに2030年までに21ものニューモデルを発表する計画を公表し、そしてその中の一台がこのN ヴィジョン74コンセプトそいうわけですね。

ただし現在ヒョンデ N ヴィジョン74の詳細は不明である

このヒョンデ N ヴィジョン74は、ジョルジェット・ジウジアーロによって1974年にデザインされたコンセプトカー、「ヒョンデ・ポニークーペ」へのオマージュという位置づけで、これは当時設立されたばかりのヒョンデが将来のビジョンを思い描いたものだとされています（実際に発売には至っていない）。

このヒョンデ・ポニークーペは同じくジウジアーロが後にデザインするデロリアン、そしてヒョンデ自身のヒット作「アイオニック5」にも大きな影響を与えていますが、ヒョンデはこのクルマを非常に重要視しており、よってポニークーペとN ヴィジョン74との間には多数の共通点が設けられることに。

なお、2022年に発表されたN ヴィジョン 74は「700馬力近い水素燃料電池車」であったものの、実際に発売されるN ヴィジョン 74（正式名称はまだわからない）のパワートレーンがこれを踏襲するのか、はたまたピュアエレクトリックなのか、あるいはPHEVなのかもナゾのまま。

ただし水素燃料については現在ヒョンデがさほど注力していないこと、そして「アイオニック5 N」のパワートレーン、そして疑似マニュアル・トランスミッションが非常に好評なことを考慮するに、ヒョンデはこのN ヴィジョン 74を「BEV」として投入する可能性のほうが高のかもしれません。※加えてヒョンデはこのN ヴィジョン 74の市販モデルにつき、高性能EVだと言及している

そしてこのN ヴィジョン 74は発表以降非常に高い反響を獲得しており、ファンはその発売の報をいまかいまかと待ち受けており、昨年12月には一度「100台（公道走行バージョン70台、サーキット走行バージョン30台）限定にて発売される」という話が出たものの、これについてはヒョンデ自身が即座に否定するという事態に発展しており、その後はなんら音沙汰がないまま今に至っています。

なお、スーパーカーの発売はヒョンデの悲願であるとされ、実際にこれまでにも様々なコンセプトカー、そして試作車が公開されていますが、今回ついに「公式に」N ヴィジョン 74の生産が明らかになり、ここにヒョンデの積年の夢が実現するということになりそうですね（ただ、アイオニック5 Nのパフォーマンスはすでにスーパーカーの領域である）。

そしてヒョンデのプレミアムブランド、ジェネシスもまた「X」なるハイパフォーマンスブランドの立ち上げを公表しているため、両ブランドともこれから「未開の地」であるハイパフォーマンスカー市場へと本格的に打って出ることが予想されます。

このN ヴィジョン 74の発売時期、価格についても一切不明ではあるものの、韓国経由のウワサだと発売は2026年、そしてすでに開発がスタートしていると言われるので、プロトタイプが路上ニュルブルクリンクで目撃されるのも時間の問題なのかもしれません。

あわせて読みたい、ヒョンデ関連投稿

参照：Hyundai