| 数年前だとヒョンデがスーパーカーを発売するというのは絵空事でしかなかったが |
どうやら「ヒョンデのスーパーカー」は本当に実現することになりそうだ
さて、韓国ヒョンデが「スーパーカーを発売する」というウワサが再燃しています。
このスーパーカーとは2022年7月に発表された「Nヴィジョン74」で、これについては発表直後に「実際に発売される」「いや発売はない」といった情報が交錯し、その後も同様の話が出ています。
なお、それだけこのクルマに対する注目度が非常に高いということを意味しますが、現在北米市場ではヒョンデのプレゼンスが日本市場に比較してかり強いとされるため、このNヴィジョン74の動向に対して敏感なのかもしれません。
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ヒョンデNヴィジョン74はこんなクルマ
そこでまずはこのヒョンデNヴィジョン74を振り返ってみると、これはヒョンデいわく「走る実験室(ローリングラボ)」。
そのスタイリングは韓国の自動車メーカー初のスポーツカー、ポニー・クーペ・コンセプト(1974年)を強く意識したもので、このポニー・クーペ・コンセプトはジョルジエット・ジウジアーロ率いるイタルデザインによってなされており、のちにイタルデザインがスタイリングを手掛けたデロリアンDMC-12に多大なる影響を与えたとされています。
そしてこのポニー・クーペ・コンセプトは「45EVコンセプト」として2019年に再解釈される形で発表され、そしてそのデザインがあまりに好評であったため、ほぼそのままのスタイルをもって発売されたのがアイオニック5(このクルマは、それまでのヒョンデのデザインを一変させたと言って良く、パラメトリックピクセルランプなど、様々な新しい要素を持っていた)。
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そしてこのアイオニック5がさらに大きな反響を呼び、そういった経緯もあって現在ヒョンデの存在感が世界中にて高まっているわけですね。
そこで登場したのがこのヒョンデ Nヴィジョン74コンセプトですが、これは「よりポニークーペコンセプトに近い」ルックスを持ち、しかしドライブトレーンに「水素ハイブリッド」を採用するといった”実験的要素”も。
このパワートレーンは85kWの水素燃料電池、62.4kWhの駆動用バッテリーを備え、エレクトリックモーターは前後に1つづつ搭載されて前輪と後輪をそれぞれ駆動します。
さらにはRM20eへと搭載され検証されたトルクベクタリングシステムを用いることで、「ドリフト走行」も可能だとアナウンスされています。
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ヒョンデ Nヴィジョン74コンセプトの市販モデルは100台限定
そこで「市販される」ヒョンデ Nヴィジョン74コンセプトについてですが、これは100台のみ限定で生産されると言われ、そのうち70台が顧客向けに販売され、残り30台はレースに使用される、とのこと。
ただし燃料電池車が戦えるクラスは現在存在しないため、ヒョンデはフェラーリの「チャレンジ」、ランボルギーニの「スーパートロフェオ」のようなワンメイクレースを開催することを考えているのかもしれません。
なお、市販モデルの出力は800馬力を超えるといい、これは「456馬力」を発生するという想定のNヴィジョン「コンセプト」に比較すると大幅なパワーアップです。
しかしその一方、コンセプトモデルでは「800km」だとされた満充電あたりの航続距離は「400-500km」に削られてしまい、これはパフォーマンスを重視した結果だと考えていいのかもしれません。
そしてその価格は「スーパーカー並み」もしくはハイパーカーの領域に達するんじゃないかとも言われていますが、ヒョンデはかねてよりスーパーカーを発売したいという強い意向を示しており、それがこのNヴィジョン74によって”ようやく実現”するのだとも考えられます(つい数年前までは、ヒョンデがスーパーカーを発売するというと、誰もが笑い飛ばしていたことが嘘のようである)。
ヒョンデ N74ヴィジョン・コンセプトのプロモーション動画はこちら
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参照:ETNews