| 割高でも、それなりの理由と安心感がある |
さて、注文したポルシェ・マカンSの納車予定。
今回のマカンSはポルシェ認定中古車で、つまり在庫がある状態を購入しているため、比較的納車までの期間が短くなっています。
ただ、それでも「契約してから納車前整備にかかる」ために整備や登録、納車準備に最低でも(ポルシェ側の手順として)3週間ほどかかることになり、さらには気になった部分の修復、ドライブレコーダー/レーダー探知機取り付けを依頼しているためにもうちょっと時間を要することになりそう。
今回の納車スケジュールはなかなかタイト
さらに今回はボディコーティングについても(ポルシェセンター中大阪さんの推薦業者ではなく)別途自分で手配し行うことになっていて、これはいつもお世話になっている「煌」さんにお願いする予定。
すでに煌さんとは打ち合わせを開始していますが、納車前にポルシェセンター中大阪さんに引き取りに行ってもらい、コーティングを行った後にポルシェセンター中大阪さんに再び戻し、その後にポルシェセンター中大阪さんから納車を受ける、という段取りです。
車両自体はちろんもう契約済みで、手付金100万円も送金し、印鑑証明等必要な書類、取り付けるべきレーダー探知機やドライブレコーダーも手配したので滞りなく準備が進んでいる状態ではありますが、いろいろな段取りがかなりタイトなのが今回の購入劇でもあります。
ポルシェ認定中古車は、ほかの中古車とどう違うのか?
なお、ポルシェ認定中古車は、一般の中古車販売店で売られているよりも割高です。
ただ、これはポルシェがぼったくっているわけではなく、ちゃんとした理由が存在しています。
そしてその理由は「保証と点検」ということになりますが、まず保証については「原則12ヶ月」。
この間に、車両の設計や整備にかかわる不具合には保証が適用される、ということになります。
「点検」については、ポルシェの正規ディーラーが、ポルシェの定める111もの点検項目を確認するため、その機能や性能についても「安心」なわけですね。
今まで20年にわたり4台のポルシェを所有してきた経験から言うと、ポルシェは非常にタフであり、容易に壊れるクルマではありませんが(エラーが2度ほど出たほか、スイッチが1度だけ壊れた記憶しかない)、それでもやはり保証が残っている、もしくは付与されるクルマを購入するに越したことはなく、ちゃんと点検がなされた車両を購入するほうが安心だと考えています。
ぼくの車歴のうちにはいくつか中古車があり、そのうちの何台かは「中古車店」で購入したものですが、これらについては購入後にトラブルが生じたことが何度かあり、その経験から(ポルシェ以外であっても)ぼくは認定中古車を選ぶようにしています。
なお、ポルシェによれば、大まかに下記の項目について点検を行う、とのこと。
エクステリア:車両のエクステリアコンポーネントとモジュールは、全体的に調和のとれた外見を生み出します。そのため、ボディ、塗装、事故による損傷、およびエクステリアのその他のモジュールの検査は非常に重要です。
フルード:エンジンオイル、クーラント、ブレーキ/クラッチ液などのフルードレベルを点検して、必要に応じて補給します。
車両のドキュメンテーション:ワランティおよびメンテナンスのブックレットが有効な状態であることは重要な品質評価となります。適切なメンテナンスは、安心とともに車両の最高の価値を維持します。さらに、車載の安全装備の完全性もチェックされ、既存のポルシェ コンポーネントの認定を保証します。
インテリア:111のチェック項目のうち39項目がインテリアに関連します。インフォテイメントとマルチメディアシステム、および考えられる全てのインテリア設定オプションとともに安全面がテストされます。
車両の分析:全体的な車両分析の一部として故障メモリーが処理されます。オドメーターの改ざんを防ぐために走行距離の妥当性も点検されます。エンジンのオーバーレブの検査も重要な項目となります。これによってエンジン損傷の早期兆候がないことを確認します。
テストドライブ:111のチェック項目はテストドライブで完了します。この間に、安全関連と、車両性能、ブレーキングおよびハンドリングなどポルシェ特有の走行特性を点検します。高水準の利便性と安全性を提供するドライバーアシスタンスシステムもテストされます。
ドライブシステムとアンダーボディ:ドライブシステムとアンダーボディの点検は、安全面と効率性およびスポーツ性能の重要な技術項目に関連しています。そこには、トランスミッション、ラジエーター、ブレーキ、燃料およびエグゾーストシステム、シャシーなどさまざまなコンポーネントの機能が含まれます。
ホイールとタイヤ:タイヤは安全上重要で、ポルシェ車の高い出力をロードやその他の路面に伝えます。そのため、正しいタイヤが使用されているか点検することは非常に重要です。タイヤの状態についても、選択した装備に基づく品質が評価されます。
エンジン:ポルシェの心臓部はエンジンです。そのため、作動特性、ベルト、バッテリー、およびエンジンルームのその他の重要なコンポーネントの全てが効率的に作用することを保証するために検査されます。測定できないのがポルシェ エンジンの伝説のサウンドです。これを評価するには経験が必要になります。
PORSCHE
ちなみに保証対象外の部位、パーツは下記の通り(いわゆる消耗品)。
・ワイパーブレード
PORSCHE
・タイヤ
・ブレーキパッドおよびブレーキディスク
・ショックアブソーバー
・クラッチディスクおよびプレッシャ-プレート
・ドライブベルト(テンションローラーおよびガイドレールを含む)
・スパークプラグ
・バッテリー
・リザーバータンク
・クーラント
・全てのライトバルブ(キセノンおよびLEDは除く)
・全てのフィルター、フルード、オイル、グリス