| 今後は「ハンドル固定用パーツ」など様々なオプションが登場するようだ |
さて、「高品質な時計を、適正な価格で」のコピーで知られる日本の腕時計メーカー、ケンテックス。
設立者である橋本憲治氏はセイコーインスツルに長年勤め、その後に独立してOEMにて腕時計を生産するビジネスを立ち上げています。
1997年には日本製、国産腕時計を標榜する「KENTEX」を自社ブランドとして発表し、腕時計にうるさいイタリアでの販売をスタートさせることに成功。
なお、2005年には日本の腕時計メーカーで初となる(けっこう意外)トゥールビヨンを発売しており、現在ではこのトゥールビヨンのほか、マリンマン、ランドマン、スカイマン、プロガウス、クラフツマン、ESPY、そして自衛隊モデルの「JSDF」というラインアップを持っています。
今回発売したのは「ライダー専用」ウォッチ
そして今回ケンテックスがリリースするのは「(バイク)ライダー専用ウォッチ」と銘打ったMOTO-R SP。※MOTO-Rシリーズ自体は2018年から展開
こちらはクラウドファンディング(Makuake)にて支援を募集していたものですが、今回めでたく予定金額をクリア(目標の13.2倍!)して発売が決定することに。
なお、予約期間は2021年3月17日まで、製品のが届くのは6月末の予定となっており、その後はバイクショップ等にて販売がなされる予定。
ちなみにSPのつかない「MOTO-R」はこんな腕時計で、ブレーキローターを模した12角形ベゼルが特徴です(価格は29,700円~33,000円)。
リュウズやプッシュボタンが通常とは反対の位置に装着されていますが、これはもちろんバイク乗車時の装着感、そして操作系を重視したものですね。
ケンテックス「MOTO-R SP」はこんな腕時計
そして今回登場するMOTO-R SPですが、バイクライダーのために設計されたのはMOTO-Rと同じ。
ただし腕時計を構成するパーツの「素材」「カラー」を幅広い選択肢から選ぶことができ、その組み合わせはなんと1,000億通り以上。
ケンテックスではこれまでもロードレース、ダートトラック競技に参加する選手へのスポンサーを継続しており、そのほか様々なイベントからフィードバックを受けたスペシャルモデルとしてMOTO-R SPを企画した、というのがこのモデル登場までの流れです。
もちろんリューズやプッシャーは通常の腕時計とは「逆」の方向に。
そして「バイク用」と謳うからには振動対策にも抜かりはなく、”振動・衝撃を感知して歯車の動きを補正する“ショックディテクションIC”を搭載した耐震ムーブメント”が採用。
さらには衝撃吸収リングにてムーブメントをサンドイッチしたり、落下時などの大きな衝撃からムーブメントを間も得るためのチューブを配するなど、独自の衝撃対策を施しているようですね。
風防はもちろんサファイアクリスタル、さらには無反射コーティング。
腕時計そのものは16個の分解可能なパーツにて構成され、このセパレータブルケース構造は特許取得済み。
ちなみにコアとなる「ヘッドカバー」は「スーパースポーツ」「クラシックネイキッド(文字盤にVツインがあしらわれている!)」「ストリートファイター」の3パターン。
このままクラシックカーのダッシュボードに設置したくなるようなデザインです。
ちなみにケース直径は44ミリ、厚さは13.3ミリ。
将来的には、このケースヘッドのみをバイクのハンドルに固定するブラケットの開発も行う予定、とのこと。
各パーツの素材にはアルミやカーボンファイバー(これは限定らしい)、チタン、ステンレスが用意されています。
ストラップはソフトラバーとカーフとのコンビ素材。
ケンテックスMOTO-RにはMakuake限定モデルも登場
そして今回、Makuake支援者のために限定カスタムモデルとして「スーパースポーツ・マルチカーボンカスタム」「ストリートファイター・ブルースティールカスタム」「クラシックネイキッド・ホーニングマットカスタム」の3種類も登場。
なお、3針モデルは49,500円、クロノグラフは59,400円に設定されています。
ジャケットの上から装着できるライダースストラップもMakuakeのみの限定品。
ナイロン素材は米インビスタ社の開発による、とのこと。
KENTEXは「防衛省自衛隊時計」も生産
なお、上述の通りケンテックスは自衛隊モデルも生産しており、実際に「防衛省共済組合登録商品」として認定され、全国100以上もの駐屯地にて販売中(もちろん自衛官でなくとも、オンラインやショップで購入できる)。
こちらは「JDSFトライフォース」というモデルですが、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の協力により実現した「陸海空統合幕僚モデル」。
こちらはブルーインパルス60周年限定モデル。
「プレミアムオートマチック」モデルは60万円と高価ではあるものの、なんと「ヘルメット」がついてきます。