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マツダがリコール済み案件に「対策が不十分だった」と再度リコール。CX-5など63,000台

2018/04/15

| マツダが対策済みのリコールに対してまたリコール |

マツダがCX-5、アテンザに対しリコールを発表。
マツダは2014年12月にも同じ内容でリコールを発表しており、しかしその対策内容では「改善が不十分だっと」として同じ内容で再度リコールを届け出ています。

今回のリコールの内容としては簡単に言えば「純正以外のオイルフィルターを使用するとブレーキや加速に問題が出る」というもの。
なんで純正以外だとヤバいの?ということですが、ディーゼルエンジンにおいて、リリーフバルブの開圧弁が不適切なオイルフィルターを使用した場合、エンジン内部で発生した金属片をフィルターが十分にキャッチできず、キャッチできなかった金属片が1)バキュームポンプ軸、2)ターボチャージャー軸を摩耗させ、1)については結果としてブレーキアシスト力が低下、2)については加給が鈍くなったりターボチャージャーが破損する可能性がある、とのこと。※国土交通省への届け出内容はこちら

いったいなぜこういった事態に?

2014年の対策ではオイルフィルターを対策品へと交換していたものの、「社外品のフィルターを使用しないように」という周知が不十分であったため、その後も社外品のフィルターを使用する人が続出し、上述1)2)の問題が発生したために再度リコールを届け出た、ということですね。

なお、初回リコール対策後に不具合が発生した件数は1)が191件、2)が142件。
両方とも「少ない」とは言い難い件数で、それだけにマツダは「2回目のリコール」に踏み切ったのだと思われます。

今回のリコールでの改善の方法としては1)バキュームポンプを新品に交換、2)ターボチャージャーを点検し、問題があれば本物へ交換するうえ、オイルフィルターを点検して不適切なものは対策品へと交換し、さらなる注意喚起をはかる、とのこと。

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自動車メーカーに求められる責任は過去最高レベルに厳しい

ちなみにメーカーに求められる責任はどんどん重くなっており、今回のように「注意喚起が不十分で」消費者が勝手に純正品以外のパーツを使用して不具合が発生しても「メーカーの責任」。※だから何でも説明書が分厚くなっている

そこまでメーカーに求めるのはあんまりだとも思いますが、それでもこういった現状なのでメーカーはこれまで以上に安全に対するコストをより多く割くようになっており、それが結局は「製品価格」として消費者の負担にもなっている、という側面も(その分安全性が高い車に乗れるわけでもありますが)。

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