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「グーネット」子会社のタイヤ・ホイール販売大手、オートウェイの社長が逮捕。偽BBSホイール販売、JWL虚偽表示による不正競争防止法違反

2019/11/13

| 低品質ホイール、偽ブランドの販売 |

さて、朝日新聞によると、「安全基準を満たしていると偽って粗悪なタイヤホイールを販売した」カドでカー用品販売大手「オートウェイ」社長、仕入れ担当あわせて3人が逮捕された、とのこと。
逮捕したのは愛知県警で、容疑は不正競争防止法違反。

いったいどういったことかというと、オートウェイは本来その基準を満たしていないにもかかわらず、JWLマークを勝手に表示した低品質ホイールを安価で輸入し、販売していた、と報じられています。

JWLは国土交通省の定める安心の規格

なお、JWL(Japan Light Alloy Wheel)は国土交通省が品質や基準を定めたもので、これをクリアしたホイールのみがホイール表面に「JWL」を刻印表示できるものの、今回オートウェイは基準をクリアしていないのにJWL表記を行っていて、実際にオートウェイの販売するホイールを検査したところ、「基準を満たしていない」ことが判明。

この経緯としては、まず愛知県警がBBSホイールの偽造品をネット等で販売した男を逮捕。
そのホイールがオートウェイで購入されたものであったことからオートウェイに捜査の手が及んだ、ということになります。

ここでぼくが思ったのは、オートウェイの逮捕者が「社長だけ」ではない、ということ。
仕入れ担当も逮捕されているとの報道ですが、仕入れ担当は一社員だと思われるので、かなり重い判断だということになりますね。

誰がどこまで「虚偽」だと認識していたのか?

そしてもうひとつが、最初に「BBS事件」で逮捕された人が、これを偽物であると理解していたかどうか。
もし偽物だと知らず、しかしオートウェイが安価な理由を「傷あり」等として販売していて、この逮捕された人がそれを信じ、本物だと認識してオートウェイから購入した後に転売していたとしたら、ある意味でこの人も被害者なのかもしれません。

さらにオートウェイもこのホイールを偽物だと認識していたかどうか、そしてJWL表示についても虚偽だと認識していたのかどうか。
つまり中国などの「偽」「低品質」ホイール製造元に騙されていたのではないかということですが、オートウェイは「プロ」なのでさすがに仕入れ価格などから疑うべきであり、かつ品質表示についても「ウラ」を取る義務があるとも考えられ、もし騙されていたということになったとしても過失を問われるのは間違いなさそう。

なお、オートウェイは、報道によると、東証1部上場の自動車情報誌大手「プロトコーポレーション」の完全子会社とのこと。※プロトコーポレーションといえば、「グーネット」の運営元。明日は思いっきり株価が下がりそう

そしてオートウェイのサイトを見ると「国内最大級の輸入タイヤとホイールのメガモール」という表記が見られます。
検索してみたところBBSホイールの販売は見当たらず、「重要なお知らせ」として下記の通り記載があり、違反はしていない、という認識のようですね。
現時点ではどこが悪意をもっていたのかという判断はできませんが、「大手が偽物」「大手が虚偽表示」というショッキングな事件でもあり、続報を待ちたいと思います。

本日、弊社の代表取締役社長、常務取締役及び従業員1名が、 不正競争防止法違反の疑いで愛知県警察に逮捕されました。
 これまでも捜査機関による捜査に全面的に協力してまいりましたが、 弊社といたしましてはこのような事態に至りましたことにつきまして、厳粛に受け止め、引き続き捜査に協力をしてまいります。
 しかしながら、弊社としましては、不正競争防止法に違反した認識はなく、 この点に関しましては司法当局による判断を待ち、 これまで同様法令順守の徹底に努めてまいります。
 お客様やお取引関係者の皆様には多大なるご迷惑ならびにご心配をお掛けしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます。

VIA:毎日新聞

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