ポルシェが新型カイエンの公式プロモーション動画を公開。
アドベンチャー風味、ファミリー、シティ、といった感じでオールマイティなその用途を示唆する反面、快適性を強調する内容ともなっています。
新型カイエンについては出力向上と軽量化によって運動性能が向上していることが一つのトピックですが、数々の快適性能を充実させたことも重要な変更点ですね。
なお、ポルシェは新型カイエンについて日本語プレスリリースを公開しているものの、カイエンのサイト自体は現行モデルのまま。
これは最近にしては珍しいことで、ここしばらくポルシェは新型車公開と同時にオフィシャルサイトを更新してきただけに、今回はやや異例だと思います。
※英語版だと、かなり仔細に新型カイエンを解説するメディア向けのページを公開している
さて、今回公開されている動画でぼくが注目したいのはその「エキゾーストサウンド」。
1:25あたりから排気音が強調されますが、「え?」と一瞬驚くような音を出しています。
どう驚くかというと「空冷」のような乾いたバサバサといった音で、もちろんこれは意図的にポルシェが演出したもの(であるはず)。
ただ、この音を万人が求めるわけではないと思われ、よってオプションの「スポーツエキゾースト」を装着してのサウンドなのかもしれません。
なお、ポルシェはパナメーラ、カイエンのモデルチェンジで「911と良く似た」テールランプを採用しており、これはもちろんブランディングの一環。
現在ポルシェの販売の多くはカイエンやマカンといったSUVで、911や718ケイマン/ボクスターといったスポーツモデルの比率が減少していることがポルシェの悩みの種だと思われます。
おそらくポルシェは、「よく売れているモデルに911のデザインを落とし込むことで、”911がルーツである”ということを浸透させることができるかもしれない」と考えたはずで、それが新型パナメーラ、カイエンのリアセクションなのかもしれません(よってサウンドもその戦略の一環かも、と考える)。
実際に新型カイエン発表時に配信したライブストリームのトップページには「新型カイエンと、かつての911ラリーとのシルエット」とを並べた画像が用いられており(今は新型カイエンが発表されたので消えている)、やはり911を強く意識した(もしくは意識させる)手法を意図的に、そしてあらゆる方面で採用している、ということになりますね。
※初代カイエン発表時にも、911ラリーを用いたプロモーションがあった
こちらがその動画、「The new Porsche Cayenne. Sportscar Together.」。
こちらはユーチューバーが公開したものですが、新旧カイエンを比較したもので「Old Vs New Porsche Cayenne ► Side By Side Comparison」。
最近はニューモデルが登場すると、必ずこういった「比較動画」が登場し、内容を確認してみると「変わっていないと思っていたが、意外と変わっている」こともわかりますね。