エアロモービル(AeroMobil)社がフランクフルト・モーターショーにてその「空飛ぶ車」の最新モデルを公開。
「自動車と航空機とにおける最も優れた発明」としており、現代のスポーツカーとハイパフォーマンスな航空機との融合、としていますね。
車両に関しては前輪をエレクトリックモーターにて駆動し、一回の充電あたり走行可能距離は約700キロ、最高速度は時速160キロ。
飛行に用いるエンジンは2リッターターボ・ボクサーエンジンで、これはダイレクトにプロペラを駆動し、飛行状態だとガソリン満タン状態にて750キロを航続できる、としています。
見た感じはピニンファリーナっぽいデザインでけっこうイケてると思いますが、どこで離着陸するのか、法規はどうなるのかなどいろいろな疑問はあるところ。
なお、AeroMobil社の技術責任者によると、「車と飛行機とを合体させるのは容易ではない。しかし我々は時間にして60年分を研究に費やし(複数の人で研究したはずなので、実際の期間はもっと短い。研究に関わった人が要した時間の合計)、ようやく実現にこぎつけた」とのこと。
2018年はじめから受注を開始し、2020年には納車を開始する、としています。
なお、「空飛ぶ車」は多くの会社が手がけていて、トヨタも実験を開始していますね。
ほかだとイタルデザインが「空」「陸」それぞれのモジュールを交換することで自動車と航空機両方の役割を果たすコンセプトモデルを発表しているほか、「空のみ」のパーソナルモビリティだと仏エアバス社が実験を開始する見込みで、デロリアンの創立者の甥もプランを発表し、メルセデス・ベンツもベンチャーに投資するなど、かなり盛り上がっています。
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こちらがメルセデス・ベンツの投資する「空飛ぶタクシー」。
フランクフルトに展示された機体にメルセデス・ベンツのEVブランド「EQ」のロゴが追加されているので、モーターもしくはバッテリーについてはメルセデスが供給しているのかもしれません。
VIA:CARSCOOPS