「愛着を感じるのが難しい車だ」
ブルームバーグにて、マクラーレン720Sのちょっと視点の異なるレビューが到着。
これによると「この車を好きになれない」としており、その理由としては「直感的に操作できない」というもの。
たとえば試乗車を借りだした際にも、マクラーレンの技術者からその操作方法について説明を受けなければ扱うことが難しく、そしてそれは走行に関するものではなく「ドアミラーの操作スイッチがステアリングホイールの下側にある」ことや、走行モードの変更方法も説明なしでは難しい、という日常性にかかわることだ、しています。
マクラーレン720Sは「速さ」が全てという設計思想を持っている
こういった「思ったところに思ったものがない」ことが楽しさをスポイルしていると述べており、ランボルギーニ・アヴェンタドールS、ブガッティ・シロンといった他のハイパフォーマンスカーに比べてもそれは明確に劣る、とのこと。
よって日常的に乗るなら他の車のほうが楽しいだろう、とも述べています。
加えて筆者はマクラーレン720Sについて「速さのために人間工学的な部分は幾分犠牲になった可能性がある」とも指摘。
たしかにマクラーレンは(720S)にかぎらず「速く走る」ことがトッププライオリティにあるため、2メートル近い幅を持つにも関わらず左右の座席は接近。
これはロールセンターを最適化するためのパッケージングですが、これによって多くの車がセンターコンソールに設けている操作系が「別の場所」へ移動することになっているのが理由なのかもしれません。
そういった犠牲のためか筆者はマクラーレン720Sの走行性能に関しては「設計やテクノロジーは驚異的」としており、「非の打ち所がない」とも。
ステアリング操作に対する応答性やグリップにおいては比類ないとも賞賛しており、要は「マクラーレンはひとつの方向性(つまり速さ)に飛び抜けた車であり、それを求める人には最適な選択肢である、と考えているようです。
ぼくはまだマクラーレン720を運転したことはありませんが、650Sを運転したときには「これほどまでに速い車には乗ったことがない」と感じており、それは今でも変わることはありません。
よって、それよりもさらに進化した720Sの速さは「推して測るべし」ですが、トンデモナイ速さなのは数々の動画が立証するところですね。