| ここにもまた熱いカーマニアが一人 |
Gazooにて、「なんちゃってランチア・ストラトス」が紹介に。
これは富士スピードウェイにて開催の”TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL”への参加車両だそうで、ベースはトヨタMR2(AW11)。
1999年に購入して依頼、DIYにてコツコツ改造してきた車両となり、かかった費用は「20万円ほど」。
見た目は限りなくランチア・ストラトス
DIYといえどもその完成度は高く、グラフィックはもちろん、リアスポイラー、ルーバー、そしてテールランプの再現度もピカイチ。
ステアリングホイールのホーンパッドもランチア!
ランチア・ストラトスは言わずと知れたラリーの常勝マシン。
それもそのはずで、「ラリーのレギュレーションに沿って」設計され、その後にホモロゲーション取得のために市販したという経緯を持つ「レーシングカー」です。
エンジンはフェラーリ・ディーノに積まれていたV6/2.4リッターをミッドにマウントし、出力は190馬力。
生産は492台と極端にレアな車でも知られます。
オークションにも登場する機会はまれで、「投機」よりも「コレクション欲」のほうが勝るのか、とにかく保有しているオーナーさんが手放さない車としても有名。
ランチア・ストラトスHFストラダーレもオークションに。6000万円の予想
なおランチア・ストラトスのボディサイズは前長3710/全幅1750/全高は1114ミリ。
トヨタMR2(AW11)のサイズは全長3950/全幅1665/全高1250ミリとなっており、さほど遠くはない数値。
もちろんMR2も「ミドシップ」という共通点があり、MR2はランチア・ストラトスのレプリカベースとしては最適な車だと言えますね。
さらにMR2にはラリー用のプロトタイプも存在し、ラリーとは無縁ではなかっただけに、いっそう両者の関係も近く思えます。
この「アリタリア」カラーとは?
カラーリングは定番の「アリタリア」。
ランチア・ストラトスというと「アリタリア」というほどに切り離せないカラーではあるものの、実はこのカラーでランチア・ストラトスが戦ったのはわずか2年で、にもかかわらずランチア・ストラトス=アリタリアという図式が成立しているということは、よほど当時のこのカラーにおけるインパクトが強かったのでしょうね。
なお、アリタリアはイタリア(現在はアブダビ)の航空会社の名称で、ここが採用していたカラーがこのイタリアントリコローレと「A」とを組み合わせたカラーということになります(もちろん航空機にもこのカラーが採用されている)。※「アリ(翼)」+「イタリア」=アリタリア
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