| 新型スープラの中身は完全にBMW |
新型スープラの最新スパイフォト、そしていくつか最新情報。
まずスパイフォトですが、これまでにない鮮明さで捉えられたもので、フロントのエアインテークやヘッドライト内部構造、そしてホイールデザインがよくわかるものに。
ドアミラー本体はBMWと同じではあるものの、ステー部分はウイング形状を持つようにも見えますね。
エンジンは3種類、2リッターと3リッター
この画像はSupraMKVにて掲載されていたもので、加えて同フォーラムでは下記を新情報として挙げています。
・今年後半に公開(ということはジュネーブで公開されるのはレーシングモデルのみでロードカーの登場はない?)
・トヨタが関わるのはネーミングとボディのデザインのみで、中身は全部BMWの開発。ボディカラーや内装の素材もBMWと一緒
・ボディカラーはグレイシャー・シルバー、アタカマ・イエロー、クリムゾン・レッド、その他ブラックやマットグレーも
・内装はファブリック、レザー、アルカンタラが選択可能
・ホイールは17インチ(ベースグレードに標準)から19インチまで
・市場でのポジションはBMW Z4の「下」
・トランスミッションはATのみ
といった感じですが、これらが事実だとすると、これまでBMW Z4と並んでテストされていた通り、その開発自体はBMW主導ということに。
となればトヨタがジュネーブで発表する「スープラベースと思われるレーシングカー」の中身もBMWで、そしてBMWのパーツを持っているということを意味しますが、モータースポーツ活動に力を入れているトヨタが「他社開発の車をモータースポーツに投入」というのはかなり意外ですね(パーツ代が高価になり、構造もこれまでとは異なるので現場も戸惑う。もしかするとトヨタはBMWのFRレーシングカーに関するノウハウが欲しかったのかもしれない)。
後述のフォーブスによると、ジュネーブで公開されるレーシングカーは「ヴィジョン・グランツーリスモ」ではないかと予想しており、その場合は「現実的に登場しない」ということになりますが、これについては「発表されてみないとわからない」部分。
今後スープラにはハイブリッドモデルが追加されると言われ、つまりこれは「BMWの車体にトヨタのハイブリッドシステム(エンジンやトランスミッションはどちらのものか不明)が載る」ということで、BMWはトヨタのハイブリッドシステムを今後搭載するための準備ができた、ということに。
ちなみに「ベストカー」が新型スープラの予想イラストを公開していますが、今回のスパイフォトを見ると「かなり近い」と言えそうです(ヘッドライト内部、ホイールのわずかな相違のみ)。
価格は540万円から650万円
なお、経済誌フォーブスによると、新型スープラについて下記のように記載しています。※SupraMKVとはすこし違う内容
・トランスミッションは8AT
・生産は今年後半から(当然オーストリアのマグナシュタイア)
・市販バージョンは2019年のデトロイトで公開
・エントリーモデルで5万ドル、3リッターモデルで6万ドル
・Gazooブランドでの販売は日本市場のみ
・ジュネーブで登場するレーシングカー版は「ヴィジョン・グランツーリスモ」だろう
価格についてはアメリカ市場のものとなりますが、トヨタにかかわらずアメリカ市場での値付けはいつも割安であり(ドルは基本的に割高。たとえ円高になったとしても)、そして生産はオーストリアなので輸送コストなどを考えるに、日本ではこれよりも高い価格設定になる可能性が大。
現在の為替レートだとフォーブスの報じた価格は日本円で540万円から650万円程度ということになりますが、2L〜3Lの車としては「かなり高い」価格だと言えそうです。
当然ながらこの価格だとアメリカではポルシェ718ケイマンが競合しますが(マニュアルのベースモデルで55,300ドル、PDKで58,510ドル)、それだけの価値が新型スープラにあるのかどうかは市場が判断することになりそうですね。