| 日産も中国シフト。中国専用ブランドから新型コンセプト |
日産は中国において「東風汽車有限公司」と合弁を設立していますが、その東風汽車は「ヴェヌーシア」という独自ブランドを展開。
なお、これは日産とは無関係ではないようで、日産がプレスリリースとして「ヴェヌーシアの新型車、”The X”を発売、と発表しています。
日産によると、これは「ヴェヌーシアブランドの新しいデザインと将来モビリティについてのビジョンを示したクルマ」とのこと。
ヴェヌーシアブランドは販売が好調
画像を見ると相当に押し出しの強いクルマで、フロントグリル上部には「ヴェヌーシア(Venucia)」の「V」を模ったパーツが付与。
全体に高級感と力強さを表現したとのことですが、現時点では発売現実性に加え、パワートレーン(ガソリンエンジンなのか、EVなのか)についても不明。
加えてヴェヌーシアは今回、すでに発売している「T90」のマイナーチェンジも発表。
「数々の先進安全技術やコネクティビティシステム、ターボエンジンを採用」としています(中国で一度見かけたことがあるが、意外とカッコイイ)。
なおヴェヌーシアブランドとしては2017年に14万台を販売しており、2018年第1四半期も前年比+22.4%、と好調なペースで推移しているようですね。
日産は「シルフィ」のEV版も発表
加えて日産は中国市場向けとして「シルフィ・ゼロ・エミッション」を発表。
その名からわかるとおりピュアEVとなり、中国人の好む「広いキャビン」を実現した、としています。
一回の充電あたり高速可能距離は中国の基準にて「338キロ」とされており、なかなかの性能を持つようです。
もちろん、このシルフィ・ゼロ・エミッションは日産としてはじめての「中国国内向けEV」。
さらには今後5年で20車種の電動車を投入すると述べ、その「第一弾」になる、とのこと。
生産工場は明かされていないものの、日産はすでに中国の東風汽車との合弁にて電気自動車を生産すると発表しており、となるとやはり中国そして東風汽車との合弁工場での生産となりそう。
販売価格は不明ですが、もちろん中国現地の自動車メーカーに対抗できる価格になるのでしょうね。
日産が中国の東風汽車と合弁にてEVを生産すると発表。どうするトヨタ、ホンダ?
なお、自動車メーカー各社とも中国向けEVは「中国で生産」するものの、今のところそれを輸出することは考えていない様子(ホンダ、トヨタ、日産、メルセデス・ベンツとも)。
おそらくは「中国人だと納得はできるが、欧米や日本では許容できない」品質なのかもしれませんし、安全性においても欧米や日本の基準をクリアできないのかもしれません。
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