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BMW iX3が中国で生産され、世界中へ輸出との噂。「1000万円の中国製電気自動車」は危険な予感しかない件

2018/05/02

| BMW iX3は中国生産に? |

BMWは北京モーターショーにて"iX3"を発表したものの、正直これに関しての詳細(生産地や販売地域など)は不明。
ただ、最新の情報だと「2020年から中国で生産され、世界中に輸出される」というものがあり、もし本当だとすればこれはこれでけっこう一大事。

アナリスト「今は生産地がどこかを気にする消費者は少ない」

現在各自動車メーカーについて「中国生産」を行なってはいるものの、それは「中国国内で販売するため」で世界中へと輸出することが目的ではなく、それは主に「品質」が理由。
いかに中国で生産する工業製品の品質が向上したとはいえ、さすがに自動車というPLリスクの塊を中国で製造して先進国へと輸出するのは非常に危険、ということですね。

ただBMWは以前から中国で製造した車を輸出する構想を持っているようで、現在は車体の組み立てだけではなくエンジンも中国生産。
BMWにとってエンジンを製造するのは本国ドイツの他には中国だけで(アメリカのサウスカロライナ工場でもエンジンそのものは生産してない)、かつ昨年には製造した車体を輸出する資格も獲得。※中国では製品を輸出するのにライセンスが必要

自動車アナリストが言うところでは「最近は、(ちゃんと作られていさえすれば)どこで作られたのかを気にする消費者も少なく、生産台数の少ない車をコストが安い地で生産するのは理にかなっている」とのことではあるものの、さすがにEVという繊細な製品を中国で作り、国外に出すのは自殺行為のような気も。
実際のところドイツで製造されたBMW i3であってもトラブル頻発で満足に乗れなかったほどなので、中国生産のEVは推して知るべし、という感じですね。

ちなみに中国では相当に早い段階から「電動バイク」が普及し、かつ中国独特の「LSEV(ロースピード・エレクトリック・ビークル。マイクロカーのようなもの)」が一般化したおかげでバッテリー生産技術やEV製造技術が発展したものの、それはあくまでも「中国人が満足する範囲」において。
かつ、それよりも高い速度域で走行し、高い安全性を品質が求められる自動車で「中国生産」は正直言ってかなり不安ではあります。

現時点での「iX3」のスペックとしては、270馬力、一回の充電あたりの走行距離400キロ。
性能や車体サイズとしてはジャガーI-PACEやアウディe-tron quattroと近いということになりますが、当然価格もそれに近く、1000万円くらいとなる可能性も。
「1000万円のEV、しかし中国生産」というのは購入検討対象としてはかなり「危ない物件」で、かつ現在米国は中国製品に関税を課しているので米国ではさらに高額となることが予想され、まだ発売までに2年を残していますが、「たぶんiX3は売れないだろうな」と考えたりします。

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