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ブラウンのポルシェなど珍しいボディカラーの車たち。なぜ最近は”珍しい色”が増えたのか?

2018/06/11

| この色ははじめて見た |

なんとも珍しいカラーのポルシェ911GT3が目撃に。
見たところソリッドのブラウンに見えますが、もちろんこのカラーは「標準」では設定されておらず、カスタムカラーとして特別にポルシェへとオーダーしたもの、ということに。
当然費用は(カスタムオーダーなので)最低でも70万円ほどはかかっていると思われ、よほどこのカラーが好きだったのだろうと思われます。

現在911系ではブラウンやゴールドは選べない

なお、中国でポルシェが売れ始めた頃、ポルシェも中国での人気カラーを意識したのかブラウンやゴールド系をいくつかスタンダード/メタリックカラーとして設定(中国専用の限定911もゴールドだった)。
しかしその後あまり売れなかったのか、1-2年くらいでカタログからドロップしたようですね。

ちなみにこの911 GT3のホイールは「ゴールド」。
ただしこの形状は見たことがなく、911 GT3の標準ホイールとも異なり、オプションでも設定されていないもの。
かつ「GTS」系ホイールとも異なり、しいて言えば「ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ」のセンターロックホイールに近いデザイン(それでもやっぱり違う)。

なお現在911系で選べるカラーは「ブラック」「ホワイト」「ガーズレッド」「レーシングイエロー」「キャララホワイトメタリック」「ジェットブラックメタリック」「グラファイトブルーメタリック」「ロジウムシルバーメタリック」「サファイアブルーメタリック」「アゲートグレーメタリック」「GTシルバーメタリック」、スペシャルカラーだと「カーマインレッド」「クレヨン」「ラバオレンジ」「マイアミブルー」。

ポルシェは比較的頻繁にボディカラーを入れ替えるメーカーで、これを見るとブラウン/ゴールド系はもちろん、グリーンも(数年前からですが)「まったく無い」ことがわかります。

けっこうグレー系は人気?

そして数年前から「流行りそうで流行らなかった」ボディカラー、”グレー”が最近急増中。
ポルシェだと「グラファイトブルー(どう見てもブルーではなくグレー)」「クレヨン」がこれに近い色ですが、ジャガーでは「ユーロンホワイト」がちょっとグレーっぽい感じ(いわゆるホワイトメタリックで、マツダもラインアップしている)。

ただしこのジャガーF-TYPEのボディカラーは「マット仕上げ」となっており、カスタムペイントもしくはラッピングなのだと思われます。



こちらの新型アストンマーティン・ヴァンテージのボディカラーも「グレー」。
アストンマーティンも「グレー」をいくつ他揃えており、中でも「ホワイトストーン」はグレーっぽいホワイト、という感じですね。

このヴァンテージのボディカラーは何なのか不明。
ホワイトストーンよりはちょっと濃い色のように見えます。

なぜ「変わった色」のクルマが増加?

なお、こういった「珍しいボディカラー」「そのメーカーっぽくないボディカラー」が増えてきたのはここ数年のこと。
それまでは、たとえばフェラーリだと「レッド(ロッソ)もしくはイエロー(ジアッロ)」がほとんどで、それはメーカーのヘリテージやカンパニーカラーを尊重したため。

しかし今ではフェラーリでもグリーンやブルーなど「これまで(フェラーリとして)一般的ではなかった」ボディカラーが選択されるようになってきており、その理由としては「購買層の変化」がある、と思われます。

一つは中国での販売増加(中国ではメーカーのイメージよりも自分の好みのカラーを優先する傾向がある)、もうひとつは世界中における「仮想通貨長者」の増加。
こういった仮想通貨長者は「成功の証」としてスーパーカーを購入する傾向が強く、その場合もやはり自尊心を反映してか「自分の好きな色」を選ぶことが多い、と報じられています。

こういった状況もあり、今後スーパーカーにおいては「見たことがない」「珍しい」色が増えることになるのかもしれません(それはそれでいいことだと思う。だれもが同じ色の車に乗ることはない)。

VIA:Autogespot

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