| シロンのホイールを販売するチューナー登場 |
ホイール専門メーカー、VOSSENがブガッティ・シロン専用のホイール「LC2-C1」を発売開始。
5スポークとディッシュのようなデザインを組み合わせており、なかなかにスタイリッシュ。
サイズは19インチから24インチまで取り揃え、仕上げもポリッシュやキャンディ塗装など様々な選択肢があるようです。
なお価格は70万円程度(ベースの仕様で)とアナウンスされており、これはシロンの車両本体価格、性能を考えるとかなり「安い」と言えそう。
ブガッティ用ホイール供給は簡単な仕事ではない
なお、シロンの社外ホイールとしてぼくの知る限り「初」。
シロンは1500馬力を誇るハイパーカーですが、その前身となる「ヴェイロン」は1001馬力となっており、このヴェイロンは「ホイールとタイヤが特別仕様」であったと言われます。
構造は不明ではあるものの、通常の「ホイールにタイヤをパカっとはめ込む」方法に加え、「ホイールとタイヤとがずれないように」なにかタイヤとホイールとが噛み合う方法を採用しているんじゃないかと想像しているのですが、このためかヴェイロンのタイヤ交換費用は「1回400万円」。
しかもタイヤ交換二回に一回はホイールの交換が必要で、タイヤ交換そのものも本国もしくは専用設備を有する正規ディーラー以外では「不可能(禁止しているのではなくて、技術的に対応できない)。
ちなみに「ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモ」のタイヤ交換は1回1100万円、とされています。
ブガッティが「タイヤ交換一回400万円」のヴェイロンを維持しやすくする”15年保証”を発表
ブガッティVGTの維持費が一部公開。オイル交換200万円、タイヤ交換1100万円(ヴェイロンは400万円)・・・。
こういった理由もあってか「維持費が怖くてヴェイロンの中古に手を出せない」という状況があり、ブガッティや中古車ディーラーはヴェイロンのメンテナンスパック(定額)を発表したりしていますね。
↓ブガッティ・シロンはセンターロックホイールを採用していないのが意外
そこで今回の「シロン」ですが、発表時のブガッティによるコメントだと、「タイヤとホイールは普通」の方式を採用しており、そのあたりのタイヤショップでも技術・設備的に交換が可能とのこと。
よって今回のように「アフターマーケット品」が出てくることとなったのだと思われますが、シロンが「普通の方式の」タイヤ/ホイール、「普通の」タイヤを採用したことでヴェイロンのような最高速チャレンジができなくなっており、よってシロンの最高速度は未だ理論値で、現実的には達成されないまま。
現時点ではシロンのパワーそして予想される最高速に対応できる性能を持つタイヤはないとされるものの、ミシュランは先日「もうじきその性能を持つタイヤを提供可能」だともしており、そうなるとシロンのポテンシャルがついに解き放たれることになりそうですね。
ブガッティ・シロンの最高速は「タイヤ」に依存。まだまだ速度を出せるものの「耐えられるタイヤがない」
今まで全力で走れなかったブガッティ・シロン。ミシュランが「シロンのパワーに耐えられるタイヤ開発に成功」との報道
ブガッティ「シロンの維持費は(ジェット機並みと言われた)ヴェイロンより安い。とくにタイヤは安価だ」
ブガッティが「タイヤ交換一回400万円」のヴェイロンを維持しやすくする”15年保証”を発表
それでは動画を見てみよう
こちらがVOSSENホイールが公開した動画、「Bugatti Chiron | Vossen Forged LC2-C1 Wheels」。
さらにVOSSENはワンオフになるもののラ・フェラーリ向けのホイールと動画「LaFerrari | 1 of 1 | Vossen Forged Bespoke Design Program」も公開。
フェラーリ488向け、「Ferrari 488 | "Need 4 Speed" | Vossen Forged VPS-310」。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSV向け、「Novitec Torado Lamborghini Aventador SV | "Camouflage Bull" | Vossen Forged NV1」。