米調査「新車購入後、1年以内に売却されるクルマ」ランキング。BMW、メルセデス・ベンツが上位を占め、アウディ・レクサスが「売り飛ばされない」ナゾ

品質、そして顧客の期待値に応えたのかどうかが問題だ

アメリカの中古車情報サイト、iSeeCarsが「新車購入1年以内で最もよく売却されいている車種、メーカー」をリストにまとめて公開。

このリストによると「高級車、もしくは高額車両」がトップに並びますが、iSeeCarsでは「購入前に、そのオーナーがどれだけメンテナンスや維持にかかるコストが発生するのか理解していないから」だと推測しています（つまり、買ってはみたものの、思った以上にお金がかかるので手放してしまう）。

「新車購入後、1年以内に売られやすいクルマのメーカーは？

まずは「1年以内に売られやすい」クルマのメーカーをランク付けしたもの。

やはり上位は高級車が並び、もしかすると燃費が思ったよりも悪い（アメリカ人はかなり燃費を気にする）ことが売却の原因なのかも。
燃費含む維持費の安いクルマランキングではトヨタやホンダが強くなっていますが、やはりトヨタ、ホンダはこのリストに顔を出していないというのも「維持費が気にされている」証左なのだと思われます。

加えて「ランドローバー」「フィアット」という、信頼性ランキングで成績が芳しくないブランドも上位にあり、「壊れるから」も売却の理由足りうるのかもしれません。

逆に、信頼性ランキングで上位に来るレクサスやヒュンダイは「1年以内に売られることが極めて少ない」ということになり、やはり信頼性は大きなファクターだとも言えそうですね。

新車購入後、1年以内にもっとも売られるクルマはコイツらだ

そしてこちらは「車種別」、1年以内に売られやすいクルマのランキング。
これを見るとメルセデス・ベンツCクラスは10人に一人以上の割合で「1年以内に手放している」人がいるということになりますが、ランキング中BMWは3台（ミニも含めると4台）、ランドローバーは2台という結果に。

反面、アウディが入っていないのは面白い事実であり、「メルセデス・ベンツとBMWは購入前の期待と実車とがマッチしなかったが、アウディは購入後の満足度が高い」ということなのかもしれません。

高級車になればなるほど消費者の「購入前期待値」が高くなると思われ、そしていざ購入してみて「期待通りだったのか、それ以上だったのか、それ以下だったのか」が”分かれ目”なのでしょうね。

なお、この「期待に応えたかどうか」は、そのメーカーのクルマをまた買うかどうかという調査にも現れているようです。

新車購入後、もっとも売られいているSUVは？

そしてこちらはSUV限定、「1年以内に売られるランキング」。
やはりランドローバー、BMW、メルセデス・ベンツがランキングの多くを占めますが、ポルシェのSUVラインアップ（カイエン、マカン）が2台とも入り、しかしアウディが顔を出していないのがまた不思議。

もしかするとアウディは「リース販売」が多く、期間満了まで売ることが出来ないのかもしれませんね。

加えて、やはりトヨタやホンダのクルマは入っておらず、これらは「実需」として購入されている可能性が高いので「気に入らなかったから売る」という選択が取られにくいのかもしれないとは思うものの、レクサスもここに入っておらず、やはり日本勢の「購入後満足度」は高いと言えそうです。

こちらは1年以内に手放す人の多いスポーツカーのランキング。
もともとスポーツカーは母数が少なく、よってランキングも何も、という感じではありますが、ほかのセグメントに比較すると手放す割合が少ないことも特徴のようですね。

1年以内に手放される可能性が最も高いスポーツカーは？