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ポルシェ初のEV「タイカン」発表!トップレンジ「ターボS」は0-100km/h加速2.8秒、ブレーキは10ポッド、価格2000万円

2019/09/05

| スゴいのはわかるが、ポルシェは相当に強気な価格設定で来た |

ポルシェがついにその「初」となるエレクトリックカー、「タイカン」を公開。
発表時に使用されたタイカンのボディカラーはホワイトで、見た目の印象は「まんまミッションEコンセプト」。

さらにホイールもホワイトロブラックとのコンビとなり、ポルシェはタイカンの発表につき、強くミッションEコンセプト(下の画像)を意識してきたことがわかりますね。

ポルシェ・タイカンのエクステリアはこうなっている

逆にタイカンとミッションEとの大きな相違は「観音開き」のドア。
ポルシェはミッションEコンセプト発表時には実際に観音開きドアを採用する予定だったのかもしれませんが、何らかの事情によって通常の開閉方法を持つドアとなったようです。

フロントは他のポルシェ各モデルのような「カエル顔」ではないものの、「クワッドLED」にてポルシェらしさを主張。
リアは「横一直線」のテールランプを持ち、これはポルシェ911はじめポルシェ最新モデルに見られるデザインであり、前よりも後ろから見たときのほうが「ポルシェらしさ」を感じます。

リアの「PORSCHE」文字はブルー。
なお、ポルシェはハイブリッドモデルについては「アシッドグリーン」をアクセントカラーに用いていますが、ピュアエレクトリックモデルについては「ブルー」をアクセントに使用してゆくのかもしれませんね(ミッションEクロスツーリスモにもブルーのアクセントが使用されていた)。

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なお、フロントのブレーキキャリパーは「巨大」。
現在、自動車史上「最も大きなブレーキキャリパー」を持つのはベントレー・ベンテイガ、そしてランボルギーニ・ウルスと言われ、見たところそれに匹敵するほどのサイズを持つように感じます。

そしてフロントのブレーキキャリパーは10ピストン、リアは4ピストン。
イエローキャリパーなのでPCCB(カーボンセラミック)のように見えるものの、資料によるとPSCB(タングステンカーバイトコーティング)ディスクを採用しているとのことで、ポルシェとしてははじめて「カラーと機能とがマッチしない」ブレーキなのかも。

ブレーキローターの寿命は「20-30年」とアナウンスされていて、これは主に回生ブレーキを使用する(よって通常のブレーキ使用頻度が低い)ためだそうですが、重量の重いEVということで、非常時に備え強力なブレーキを装備しているのでしょうね。

ちなみにホイールの白い部分は「カバー」のようにも見えます。

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まず発表されたのは「タイカン・ターボ」「タイカン・ターボS」

今回ポルシェが発表したのはトップレンジのタイカン・ターボS、その下のタイカン・ターボ。
もちろんタイカンはエレクトリックカーなので「ターボエンジン」を持つわけではありませんが、ポルシェのこれまでの命名法則に則ってきた、ということになりますね(このあたり”新しさ”を出すためにまったくこれまでと異なるグレード展開でも良かったと思う)。

そして面白いことに「タイカン・ターボ」と「タイカン・ターボS」の”平時の”出力は同じく616HP。
ただし「ブースト」を使用したときの出力に差があり、タイカン・ターボは671HP、タイカン・ターボSは751HPにまでパワーアップします。

これによって0−100キロ加速はタイカン・ターボは3.2秒、タイカン・ターボSでは2.8秒という驚異のタイムをマーク。
最高速についてはタイカン・ターボ、タイカン・ターボS両者とも260km/hに達します(やはりEVで最高速を伸ばすのは、ポルシェといえども難しかったようだ)。

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なお、両モデルとも前後アクスルに一つづつモーターを持つ「2モーター」を装備し、バッテリーパックは93.4kWh。
一回の満充電当たり航続可能距離はWLTPモードにてタイカン・ターボが最大450km、タイカン・ターボSだと402km(パワフルなので距離が短い)。
ちなみにモーターは「パーマネント・マグネット・シンクロナス・モーター」という特殊なもので、小型軽量に収まることと引き換えに「高価」なことが特徴だそう。

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充電については22.5分(細かい!)でバッテリー容量の80%までチャージが可能だとアナウンスされています。
アメリカにおいては、最初の3年間について、オーナーは「充電ごとの最初の30分」だけ無料にてチャージできるようですね。

モーター単体の重量だと、フロントは76キロ(タイカン・ターボS)と71キロ(タイカン・ターボ)。
出力では前車が255PS、後者が235PS。
さらにモーターには2速トランスミッション(16キロ)が組み合わせられ、1速は加速時、2速はクルージング時に使用される、とのこと。

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タイカンの車体重量は2,313キロにものぼるものの、ポルシェは3チャンバー式エアサス、PASM、ポルシェ4Dシャシーコントロールを駆使して俊敏性を保ち、エアサスは速度に応じて車高も変化する模様(10-12ミリダウン)。
その他走行にかかわるる機能としては後輪ステアリングが装備されています。

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この後には「タイカン」「タイカンS」といった求めやすいグレードが発売されることになると思いますが、今回発表分について、気になる価格はタイカン・ターボが153,310ドル、タイカン・ターボSが187,610ドル。
正直「相当に高い」値付けであり、テスラ・モデルS、アウディe-tron、メルセデス・ベンツEQCよりもかなり高い価格帯です。
もちろんポルシェとしてはこれでも「売れる」と踏んだからこそですが、実際に仮受注は3万件ほど入っている、とも言われていますね。

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なお、ポルシェ「タイカン」というネーミングは”生気あふれる若馬”という意味があり、世界中で受け入れられる音感を持っている、と紹介されています。
日本だと「体感」に相当する発音ということもポルシェは認識しており、その新しいドライビングエクスペリエンスを強調しているかのようですね。

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発売時のカラーは「Black」「White」「Carrara White」「Metallic Jet Black」「Metallic Volcano Grey」「Metallic Dolomite Silver」「Metallic Gentian」「Blue Metallic Frozenblue」「Metalli Mamba Green」「Metallic Karmin Red」。
おおよそ新型911に準ずる内容ですが、一部新色も追加されているようです。

ポルシェ「タイカン」の動画も続々登場

そのほか、ポルシェ公式、ならびに各メディアからも「解禁」となった動画が公開中。

VIA:Porsche

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