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衝撃度MAX!アヴェンタドールのデザイナーがヒュンダイへと移り、ヒュンダイはランボルギーニやベントレー出身者で固められることに

2019/09/10

| まさかフィリッポ・ペリーニ氏までがヒュンダイに移るとは |

まさかのまさか、前ランボルギーニのチーフデザイナーにしてアヴェンタドールのデザインを行ったフィリッポ・ペリーニ氏がなんとヒュンダイ(ジェネシス)へと移籍。

フィリッポ・ペリーニ氏が加入するのはジェネシス・アドバンスト・デザイン・スタジオ・ヨーロッパで、その職責はチーフデザイナー。
ヒュンダイはここで未来のヒュンダイおよびジェネシスのクルマのデザインに磨きをかけることを期待しているようですね。

フィリッポ・ペリーニ氏は輝かしい実績を誇るデザイナー

フィリッポ・ペリーニ氏は1995年にカーデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、これまで2001〜2002年にはアルファロメオのエクステリアデザインを担当。
2003年〜2004年にはアウディのシニアデザイナーを務め、2004年〜2006年にはランボルギーニにて内外装のデザインに関わり、その後2016年までランボルギーニのデザイン責任者を務めることに。

なお、これまでランボルギーニで関わったのはガヤルド、アヴェンタドール、ウルス、アステリオン、エストーケ・コンセプト、ヴェネーノ、レヴェントン、アヴェンタドールJなど。

その後2016年からはランボルギーニが株式を保有しているイタルデザインのデザイン責任者として異動し、そこではゼロウーノ、ゼロウーノ・ドゥエルタ、ダヴィンチを世に送り出しています。

ヒュンダイグループはフォルクスワーゲングループのデザイナーにご執着

そしてかねてより報道の通り、ヒュンダイグループ(ジェネシス、キア含む)はフォルクスワーゲングループから大量のデザイナーを獲得しており、古くはアウディTTのデザインに関わったペーター・シュライヤー氏、その後はムルシエラゴ等のランボルギーニ、その後ベントレーでは先代コンチネンタルGT等をデザインしたルク・ドンカーヴォルケ氏、さらにはランボルギーニ・ウラカン、ブガッティ・シロンのデザインを行ったサシャ・セリパノフ氏(すでにヒュンダイからケーニグセグに移った)を獲得。

ヒュンダイがフォルクスワーゲングループのデザイナーに的を絞って引き抜いているのか、それともフォルクスワーゲングループがデザイナーにとって居づらい環境なのかは不明ですが、現在フォルクスワーゲングループ、正確に言うとランボルギーニ直下にあるイタルデザインから、創業者であるジョルジエット・ジウジアーロ氏が去っているところを見ると、やはりVWグループはあまり居心地が良くないのかもしれません。

ちなみにヒュンダイはつい先日、BMWやインフィニティでデザインを行ってきたカリム・ハビブ氏を獲得していますね。

ヒュンダイのクルマはこれから格好良くなる?

そこで気になるのが「ヒュンダイの車はこれから格好良くなるのか」をいうこと。
これについてはクエスチョンマークも残り、というのも優れたデザイナーを獲得したからといって格好良いクルマを作れるとは限らないから。

たとえば以前に三菱がオリビエ・ブーレイ氏(メルセデス・ベンツCクラスなどの実績がある)を、スバルがアンドレアス・ザパティナス氏(フィアット・バルケッタのデザイナーとして有名)を獲得したものの実際の市販車のデザインが殆ど変わらなかったのは記憶に新しいところ。

おそらく三菱やスバルはデザインよりも生産コストの管理のほうが厳しく、たとえばデザイナーが「こんなデザインにしたいんだけど」と提案しても、こんな感じなのかもしれません。

「あー、今の生産設備では無理」

「じゃあこのデザイン案は・・・」

「現実見てる?いくらかかると思ってんの」

「せめてこの部分だけでも・・・」

「そんなとこにカネかけて何になんの?売れなかったら責任とれんの?売れるっていう証拠見せてよ。エビデンスよ、エビデンス」

そうなると当然デザインが大きく変わるわけはなく、「グリルが変わっただけ」のフランケンシュタインみたいなクルマが出来上がってしまい、結果として何もしなかったのと一緒ということになりかねません。

つまりそのメーカーが、そのデザイン実現のためにそれだけの犠牲を払えるかどうかということになりますが、その覚悟がなければ、どれだけ優れたデザイナーを獲得しても猫に小判、豚に真珠だと考えています。

ただ、ヒュンダイは日本の自動車メーカーよりはデザインに費用をつぎ込む覚悟があるように思われ、なんらかの「格好良いクルマ」を出してくるかもしれませんね。

フィリッポ・ペリーニ氏はこう語る

そしてフィリッポ・ペリーニ氏は「ジェネシスブランドの変革に携われるのは非常に魅力的な仕事だ。私の情熱をジェネシスのチームとともに形にしたいと思う」と述べています。

一方ヒュンダイは「彼のプレミアムブランドでの実績はこれからのジェネシスには必要不可欠であり、重要な要素になるだろう」とコメント。
なお、このコメントを発したのはフィリッポ・ペリーニ氏の(ランボルギーニでの)前任者であるルク・ドンカーヴォルケ氏(現在はヒュンダイグループのCEO)。

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