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中東には、当時ポルシェ959を「7台以上」注文したシークがいた!そのうちの2台がポルシェミュージアムに展示中

2019/09/28

| オイルマネーは羨ましい限り |

1986年に発表されたポルシェ959。
当時のポルシェが持つ「技術の粋」を集めたクルマであり、発表当時は「もっともパワフルなポルシェ(450馬力)」そして「世界で最も速い市販車(317km/h)」として名を馳せたクルマでもありますね。※少し後にフェラーリF40が登場し、最高速度はこれに抜かれることになる

通常モデルの「959コンフォート」に対してハイパフォーマンス版の「959スポーツ(29台のみの生産)」では530馬力、0-100km/h加速3.4秒というスペックを誇ります。
総生産台数は292台と記録され、1989年まで生産されていますが、生産終了から30年が経過した現在でも高い価値を誇るポルシェでもありますね。

メカニズム的な特徴として可変スプリット4WDを採用していることが挙げられ、ポルシェいわくこのシステムは「あまりに高価なので市販車には採用できない」とされたものの、数年後の1989年には日産が同様のシステムをアテーサE-TSとしてR32 スカイラインGT-Rに搭載して市販することになり、当時の日産は今とは比較にならない情熱を持ってたんだな、とも驚かされます。

ポルシェは昔からカスタムモデルを製造していた

そして今回、ポルシェが自身のfacebookにて紹介したのがゴールドのポルシェ959。
現在ポルシェミュージアムに展示されているそうですが、この車両は当時ポルシェのパーソナリゼーション部門「ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」がアラブのシーク(首長)のためにカスタムしたもの。
さらに驚くべきは、このシークが「少なくとも7台の959をスペシャルカラーにて注文した」ということで、当時から中東はポルシェの大きなマーケットであったということになりますね。

現在ポルシェミュージアムに展示されているのはゴールドの959そしてレッドの959だそうですが、ゴールドの個体はインテリアカラーもゴールドにあわせたタンカラーが使用され、ホイールもゴールド、そして車体にはゴールドとブラウンのライン入り。

王族には「内外装同系色が好まれる」?

そしてもう一台の「レッド」の959(この画像は残念ながら公開されていない)のインテリアは外装同様にやはりレッド。

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ユニークなのはステアリングホイール上の、通常は「PORSCHE」ロゴがある部分に(おそらくはその部族のものと思われる)紋章が入り、グリップ部分の左下に「PORSCHE」文字。

さらにはメーターやそのリングなど「全部」レッドが採用され、パーキングブレーキやシフトノブ、ダッシュボードの一部にはウッドが採用されています。

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シフトレバーにも紋章入り。

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1DINサイズのKENWOOD製カセットデッキの左下にはハーフDINサイズのユニットが装着されています。

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参考までに、以前ブルネイ王族のガレージが公開されていますが、こちらも「ボディカラー。ホイール、インテリアが同じ色」。
当時のカスタムはこれらの色を揃えることが流行だったのかもしれません。

ブルネイ国王のガレージが公開。あわせて3000台、特注フェラーリやコンセプトカーまで

ほかにはこんなレアなポルシェ911も展示中

そしてこちらも同じくポルシェミュージアムに展示される911ターボ”フラットノーズ”。
やはりポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥアにて製作されたもので、964世代の911ターボ3.6をベースに、968のポップアップ式ヘッドライトを移植し、76台のみが存在する、とのこと。

ちなみに空気抵抗が削減されることで最高速が向上し、280km/hに達しているそうです(やっぱりあのカエル顔は空気抵抗が大きかったのか・・・)。

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VIA: Porsche Museum

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