| マツダ3との価格差を考慮すれば絶対に「買い」だ |
さて、マツダCX-30を見にマツダ・ブランドスペース大阪へ。
展示されているのは「開発用車両」、ボディカラーはポリメタルグレー。
このポリメタルグレーはMAZDA3から採用された新色で、ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレーメタリックに次ぐマツダのキモ入りカラー。
マツダは「ボディカラーもデザインに含まれる」というコンセプトのもとデザインを行っていますが、このポルメタルグレーについては下記のように説明がなされています。
樹脂特有のしっとりとした滑らかな艶感と金属の硬質感を融合させた、今までにない質感をもつ新色「ポリメタルグレーメタリック」。光が当たると金属感が際立ち、リフレクションを強調。陰になるとソリッド感が際立ち、独自の艶で塊感を表現します。
MAZDA
CX-30の価格はマツダ3の+20万円くらい
新型CX-30には「ガソリン」「ディーゼル」両方のエンジンがラインアップされ、ガソリンエンジンだと[20S」「20S PROACTIVE」「20S PROACTIVE Touring」「20S L Package」が揃い、ディーゼルだと「XD PROACTIVE」「XD PROACTIVE Touring」「XD L Package」という構成。
それぞれ2WD/4WDが用意され、もっとも安価なモデルだと2,392,500円、もっとも高価なモデルは3,305,500円という価格設定です。
CX-30はMAZDA3に続く「新世代商品第二弾」ということになり、よって「MAZDA3の車高を上げて樹脂製クラッディングをつけただけ」と思われがちですが、両者のデザインにはけっこう差異があり、たとえばボディサイドだとマツダ3とCX-30とでは「うねりの方向が逆」。
マツダ3の場合は「前半分が上を向いていて、空を映し」ますが、CX-30では「前半分が下を向いていて、地面を映す」。
そのうねりの方向性を実現するためか、CX-30ではマツダ3には見られないフェンダーの力強い「峰」を持っており、SUVライクなデザインを際立たせているように思います(CX-30では峰が「上がって」いて、MAZDA3では「下がって」いる)。
そしてマツダ3同様に、明確なプレスラインを持たない滑らかなボディパネルは「光の移ろいによる表情の変化」が楽しめるようにデザイン。
実際に、たとえばマツダ3が向こうから走ってきて、目の前で左折なり右折なりした際にはその「移ろい」を見ることができ、これは他メーカーのクルマでは表現げできない美しさだと思います。
フロントは他のマツダ車同様、最大限に延長することでロングノーズ化を実現。
これによってキャビンを短く見せ、「ミニバン的」ルックスから脱却し、エレガントかつスポーティーな印象をもたせています(ボンネットが短いと、SUVであっても”バン”的な雰囲気が出る)。
リアハッチはバンパーとギリギリの面まで後ろに持ってきていますが、これはクーペライクなデザインを実現しながらも荷室容量を最大化するためなのでしょうね。
テールランプはマツダ3同様の意匠ではあるものの、その内部構造が変更されているように見え、かなり複雑なデザインを持っているようです(アストンマーティンとザガートのコラボモデルのような印象があり、量産車の中では際立って高級感がある)。
かつてのマツダの「あるある」だった、使用しているLEDがショボく、暗かったテールランプとはオサラバですね。
そのほか、CX-30特有のデザインとしては「分厚いクラッディング」が挙げられ、これはほかのCXシリーズと比較しても「分厚く」、その分ボディの塗装部分が天地方向に狭くなり、つまりボディが薄く見えることで「スポーツカー的に」。
よって、カスタムとしてこの部分をボディカラー同色にペイントするのはマツダの意向と反することになりそうです(たぶん、ボッテリしてカッコ悪くなる)。
サイドのクラッッディングもこのゴツさ。
リアも同様で、そのためかなりボディが薄く見えますね。
加えて、ほかの部分では明確なプレスラインを用いないようにしているのに、前後フェンダーアーチのみにはプレスラインを採用しています(これによってもうひとつ”ボディの厚み”を薄く感じさせることができる)。
このあたりのメリハリのつけかたは「さすがマツダ」と言えるかもしれません。
なお、デイタイムランニングランプはヘッドライト内部ではなくバンパー下部。
新型マツダCX-30のインテリアはこうなっている
そしてマツダCX-30のインテリアですが、これは相当に高級感が感じられるもので、正直200万円台のクルマとは思えないほど。
たしかにこれまでのマツダと比較すると、マツダ3そしてCX-30は高価ではあるものの、それだけ、いやそれ以上の質感の向上があったと言ってよく、見れば見るほど「割安なんじゃないか」と思います。
ダッシュボードやセンターコンソール、ドアインナーパネルにはステッチ入り(トヨタの縫い方よりも高級感があると思う。トヨタは生地の端が大きく余っている)。
光沢あり、光沢なしなどパーツごとによく考えられ、実に質感の高いインテリア。
内装については、ぼくの印象的にマツダは「国産車ナンバーワン」だと認識しています。
ステアリングホイールのセンターパッド(エアバッグ)はかなり小さく、これは新型スープラに採用される「デカい」センターパッドとは対照的で、欧州車的な高級感が感じられる部分ですね。
その他の画像はFacebookのアルバム「MAZDA CX-30」に保存中。