| プラットフォームはカーボン製モノコック、V8エンジン搭載というウワサも |
トヨタGRスープラのSUPER GT300参戦用車両がシェイクダウンを行う様子が動画にて公開。
SUPER GTには「GT300」と「GT500」とがありますが、今回テストを行っている車両は(動画のタイトルにてわかるとおり)GT300用とのこと。
ちなみにGT300には「JAF-GT」と「FIA-GT3」とに分けられ、JAF-GTだと比較的自由に改造でき、しかしFIA-GT3は各メーカーが「GT3用」として発売しているカスタマーレーシングカーをそのまま使用することになって改造は不可(ウイングやサスペンション、ブレーキなどの”調整のみ”が許されている)。
中身は市販モデルのスープラとは別モノ?
こちらはパドック内に収まるGT300仕様のスープラ。
フロントには過激なエアロ、巨大な前後フェンダー、地面スレスレのサイドステップ、グースネックリアスポイラーなどを確認可能。
Cピラーとリアフェンダーとの位置関係を見るに、リアフェンダーはとんでもなく張り出しているようですね。
なおリアアンダーは車体後部に突き出たディフューザーが見えます。
Daily Sports Carによると、このGT300仕様スープラは市販車がベースではなく、JAF-GTのレギュレーションに従って新しく設計されたレース専用のプラットフォームを持ち、さらにはギアボックス、サスペンションも「規定に従っていれば」市販モデルとの共通性は無視して新設計できる模様。
ただし開発コストは異常に高くなることは間違いなく、よってプライベーターは「(GT300参戦にあたっては)自動車メーカーの発売するGT3車両」を購入するのが一般的だとされています。
搭載されるエンジンについては不明ではあるものの(JAF-GTだと自由度は高い)、動画では「V8」っぽいサウンドのようにも思われ、たしかにコメント欄にも「コルベットC7.R(V8エンジン凍雨歳)みたいな音だ」という書き込みもあるので、もしかするとV8エンジン搭載なのかもしれません。
なお、V8エンジン搭載だとすると、トヨタが先日公表した「新型V8エンジン」の可能性もありそうですね。
そしてこのGT300スープラのプラットフォームはカーボンモノコックだとも言われ、高い戦闘力を誇るのは間違いなさそう。
この車両は東京オートサロン2020にて発表されるのでは、と予想されています。
VIA: nenkatsu
そのほかにはこんなスープラのレーシングカーも
そしてGazoo RacingはGT500クラスにもスープラを投入。
こちらはすでに発表済みで、日産GT-R、ホンダNSXと激しいバトルを繰り広げることになりそうです。
こちらのエンジンはレギュレーションによって「2リッターターボ(ただし出力は620馬力まで出せる)」。
ちなみにGT500のゼッケンはホワイト、GT300はイエロー。
GT500に参戦するスープラ、NSX、GT-Rのレーシングカーが公開に。規則に従いNSXはなんと2リッター4気筒をフロントに搭載
カスタマーカーとしては「GRスープラGT4」も発売済み。
そしてNASCARにもスープラが登場。
こうやって見ると、トヨタは複数カテゴリにてスープラをレースに投入することになり、モータースポーツという側面からもスープラを盛り上げてゆこうという動きを見て取れます。