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マツダ英国がロードスターに新グレード「GT SPORT TECH」追加。なお英国ではRFにも1.5リッターが設定されている

2020/01/10

| 一方で北米ではロードスター、ロードスターRFともに2リッターのみ |

マツダが英国にて販売するロードスター(MX-5)に「GTスポーツテック(GT Sport Tech)」グレードを追加する、と発表。
これはBBSホイールにバーガンディ(ワインレッド)のレザー内装を持つ最上位グレードという扱いです。

加えて、「テック」のグレード名にふさわしく、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、アダプティブLEDヘッドライト、リバースカメラが標準装備に(つまりはオプション全部入りなレベルと言ってもいい)。

そのほか、英国でのロードスターラインナップ全体に対し、日本のロードスター同様にポリメタルグレーメタリックが選択可能となったほか、スマートシティブレーキやレーンデパーチャーワーニング等の安全装備が標準化された、とのこと。

なお、2リッターSkyactiv-Gエンジンを搭載するロードスターの場合、0-100km/h加速は6.5秒、ロードスターRFでは7秒(ATの場合。MTだと7.1秒)だとアナウンスされています。

マツダ・ロードスターは「世界で最も安価で購入でき、もっとも楽しい」スポーツカーの一つ

今回のアップグレード、新グレード追加に際し、英国マツダの重役であるジェレミー・トンプソン氏は「ドライバーエンゲージメントという点において、現行マツダ・ロードスターは高い評価を得ており、コストパフォーマンス面においても”もっともエキサイティングで””もっとも満足度の高い”クルマとなった」とコメント。

実際のところ、この価格帯で購入できるスポーツカーは他に(ほぼ)なく、考えうる限りのスポーツカーは価格が上位移行した状態(台数が売れないのがわかっていて、それでもモトを取るならば価格を高めに設定しなければならない)。
さらに、マツダ・ロードスターは1.5〜2リッターという小排気量エンジンを搭載しており、「世界で最も環境にやさしい」スポーツカーのひとつだとも言えそうですね。

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世界各国のマツダ・ロードスターのラインナップはどうなっているのか

マツダは現在、世界中でラインアップの名称を統一する方向に動いていて、日本ではデミオをマツダ3、アクセラをマツダ3へと改名。
「ロードスター」については日本以外だとMX-5を名乗るものの、今のところMX-5に統一しようという動きは無いようです。

そして各地域での「ロードスターのグレード」はけっこう差があるようで、ここでそれらを見てみましょう。

北米でのマツダ・ロードスター(MX-5)はこういった構成

まずはロードスター最大の市場、北米のグレード構成ですが、ロードスターが25,730ドル、ロードスターRFは32,345ドルから。
なお、北米ではすべて2リッターエンジンが搭載されていますが、これは「アメリカ人の平均体重が重い」こと、そしてなによりアメリカではパワーが好まれることが理由だと思われます(同じ理由で、スバルWRX STIも北米では2.5リッターエンジンを積んでいる)。

グレードはベースモデルに加え「SPORT(27,080ドル〜)」「CLUB(30,190ドル〜)」「GRAND TOURING(31,855ドル〜)」という構成です(RFの場合も同じグレード構成だが、もちろん価格が異なる)。

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イギリスでのマツダ・ロードスターはこういった構成

そしてイギリスだとマツダ・ロードスターは23,795ポンド〜、ロードスターRFは25,695ポンド〜。
意外と価格差が小さいという印象ですね。

グレードについてはロードスターの場合、「SE-L(23,795ポンド〜)」「SPORT(26,095ポンド〜)」「SPORT TECH(28,395ポンド〜)」「GT SPORT TECH(298,952ポンド〜)」。

面白いのは北米や日本とは異なりロードスター、ロードスターRFともに「1.5リッター」「2リッター」両方がラインアップされていることで、両者とも「SPORT TECH」「GT SPORT TECH」の2グレードが2リッターエンジンを搭載しています。

加えて2リッターエンジンは2種類が揃い、出力は両方とも135馬力ながらも燃費(環境性能)に差があり、燃費が良い方は160ポンド高い設定に。

このあたり、環境負荷に対して厳しい「欧州ならでは」の仕様だとも言えそうですが、2リッター盤は「マツダのCO2排出量平均値を下げるため」販売台数が絞られる、とも報道されていますね。

欧州にてマツダ・ロードスター存続の危機!2リッターモデルが廃止され「販売は20%ダウンするだろう」。いったいなぜ?

日本でのマツダ・ロードスターはこうなっている

そして日本のマツダ・ロードスターですが、ロードスターが2,601,500円〜、ロードスターRFが3,439,700円〜。
ロードスターはすべて日本で生産されるため、他の国々に比較すると「輸送コストが安い分」安価な設定を持っています。

グレード展開は「S(2,601,500円〜)」「Sスペシャルパッケージ(2,818,200円〜)」「Lレザーパッケージ(3,169,100円〜)」、「RS(3,341,000円〜)というラインアップです。

エンジンラインアップが国ごとの規制や嗜好によって異なるのは理解できますが、「グレード名」も異なるというのは興味深い現象でもありますね。

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