| やはりロレックスは「人気が人気を呼ぶ」状態。高くても人気モデルを狙うしかない |
さて、2020年6月はじめのロレックス相場。
今回はステンレス製スポーツモデルについてお届けしたいと思います。
概況から言うと、自粛解除前後からすべてのモデルの相場が上昇しているものの、その上げ幅(上げ率)はモデルごとに大きく差があるようです。
傾向としては「デイトナ」「サブマリーナ」といった定番人気モデルの上昇が著しく、それらの中でもまだ価格的には買いやすいサブマリーナ・ノンデイトがこの1年のピーク相場を超えるレベル。
反面、シードゥエラー、ミルガウスといったマニアックなモデル、エクスプローラー/エクスプローラーIIはちょっと鈍く、このあたりの反発にも期待したいところですね。
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2020年5月のロレックス相場!下落相場は終了、今後は値上がり?ボクが「高プレミアでも人気モデルは買いだ」と考えるワケ
| 不人気モデルは(そのモデルが本当に好きでない限り)買ってはならない | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49779418176/in/alb ...
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今後どうなるロレックスの相場?
そして気になるのが今後のロレックス相場。
数ヶ月は「国と国との移動がしばらくは制限される」ために中国人が日本へと爆買いにやってこない状況が続くことになりますが、それでもデイトナやサブマリーナは値上がりが続いているので、これらは「中国需要を抜きにして、日本人の需要だけでも非常に高いレベル」にあると考えられ、まだまだ相場上昇は続きそう。
一方でまだ価格が大きく上昇に転じていないモデルは「中国人需要が無いと伸びにくい」のだとも考えられますね。
なお、その中国ですが、コロナ禍の反動で国内での消費が大きく伸びていて、この理由の一つは「外国に買い物に行けないから」。
中国は輸入品に高い関税がかけられており、国内で高級品を購入すると「かなり高い」ために外国へと買い物に行くという行動が一般的ですが、現在は移動が制限されているので中国国内で買い物をするしかない、という状況です。
これは日本でも当てはまる部分があり、これまでは海外でブランド品を購入していた人も国内で購入するようになり、旅行にも行けないのでその分のお金を「買い物」にあてる可能性もあって、そこで消費が活発化する可能性も。
加えて、少しの間(5週間くらい)ロレックスの生産がストップしていた可能性もあり、市場の流通在庫が一時的に枯渇するとも考えられ(コロナ禍による”資金確保”売りも一段落していると思われる)、これもまた高騰の要因かもしれません。
いずれにせよ、コロナのような予想外の事態が起きさえしなければ、今後は「上がる」要因しか無いだろうとも見ています。
コスモグラフ デイトナ 116500LN
コロナウイルスの影響による自粛解除前後から急激に価格を上げ始めたステンレス系スポーツモデル。
その中でも筆頭なのがやはりコスモグラフデイトナですが、1ヶ月前の相場と比較すると20万円近くも上げているという状態です。
2019年6月(暴落直前)にピークとなる305万円をつけていますが、おそらくは近日中にこのピークを超えそうな勢いですね。
5月はじめの平均相場:2,726,522円
6月はじめの平均相場:2,907,980円
6月の中古最安:2,680,000円
ここ1年のピーク相場:3,057,915円(2019/6/10)
ここ一年のボトム相場:2,765,652円(2019/9/16)
定価:1,387,100円
GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)
そしてこちらも相場が上昇に転じたGMTマスターII”バットマン”。
一ヶ月前に比較して10万円以上も高騰し、最安価格(グラフではピンクの線)がどんどん上がっており、今後のさらなる相場上昇が期待できそう。
5月はじめの平均相場:1,549,990円
6月はじめの平均相場:1,667,760円
6月の中古最安:1,598,000円
ここ1年のピーク相場:2,680,000円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,567,505円(2020/4/2)
定価:918,000円
サブマリーナデイト 116610LN
コロナ禍の中でもさほど下がらなかったサブマリーナデイトですが、ここ数週間で上昇を見せていて、平均相場、最安価格ともに大きく上昇。
こちらもじきにピークを更新しそうですね。
5月はじめの平均相場:1,279,316円
6月はじめの平均相場:1,354,760円
6月の中古最安:1,174,955円
ここ1年のピーク相場:1,406,065円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,220,335円(2019/9/16)
定価:943,000円
サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)
スポロレ人気モデルの代表格とも言えるハルクですが、こちらも相場/最安ともに上昇中。
まだまだ直近のピークである200万円を超えそうにはないものの、ここ1ヶ月で20万円程度相場を上げており、こちらもさらなる上昇が見込める一本だと言えるのかも。
5月はじめの平均相場:1,641,776円
6月はじめの平均相場:1,830,280円
6月の中古最安:1,550,000円
ここ1年のピーク相場:2,015,718円(2019/5/20)
ここ一年のボトム相場:1,660,798円(2019/9/23)
定価:987,000円
サブマリーナ 114060
今回、驚きの上昇を見せているのがサブマリーナ「ノンデイト」。
ロレックスのスポーツモデルの中では「まだ求めやすい」価格にあるためか、コロナ以前より注目されていた一本で、コロナ禍でいったん相場が下がるものの、その後急上昇。
1ヶ月で20万円以上も相場を上げ、なんとここ1年のピーク相場を10万円以上も更新するという活発さを見せています。
5月はじめの平均相場:1,065,222円
6月はじめの平均相場:1,278,412円
6月の中古最安:980,000円
ここ1年のピーク相場:1,150,441円(2020/2/20)
ここ一年のボトム相場:1,029,177円(2019/9/23)
定価:832,700円
エクスプローラー 214270
こちらもコロナ禍以前から注目されていたエクスプローラーI。
自粛解除とともに最安価格が急上昇し、それにあわせて相場も上昇中。
ただし直近では「息切れ」も見えていて、ここからどう動くのか予想しがたい、と思います(他モデルに引っ張られ、断続的に上がってゆくとは思う)。
5月はじめの平均相場:828,223円
6月はじめの平均相場:874,942円
6月の中古最安:718,000円
ここ1年のピーク相場:877,137円(2020/2/10)
ここ一年のボトム相場:798,652円(2019/8/19)
定価:687,500円
エクスプローラー II 216570
グラフを見るに「一応相場が上昇してはいるものの、あまり上がっていない」エクスプローラーII。
もともとプレミアのつきにくかったモデルでもあり、しかしコロナ禍以前にようやく人気化したと思ったらコロナウイルスの影響にて価格が下がり、その後なかなか戻さない、という状況にあるようですね。
5月はじめの平均相場:1,035,413円
6月はじめの平均相場:1,069,022円
6月の中古最安:849,850円
ここ1年のピーク相場:1,106,825円(2020/2/17)
ここ一年のボトム相場:973,210円(2019/9/20)
定価:875,600円
シードゥエラー 126600
こちらも「あまり戻っていない」スポロレのひとつ、シードゥエラー。
なぜ価格が戻らないのかは不明ですが、やはりデイトナやサブマリーナのように「一般人気(知名度)が高くない」からなのかも。
一ヶ月前に比較してわずか1万円くらいしか上がっていない、という状態です。
5月はじめの平均相場:1,573,059円
6月はじめの平均相場:1,586,722円
6月の中古最安:1,480,000円
ここ1年のピーク相場:1,837,154円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,509,004円(2019/9/16)
定価:1,230,900円
ミルガウス 116400GV
これまでどおり独特の相場を持つミルガウスですが、こちらもマニアックすぎるためか「戻しにくい」ようです。
おそらくステンレス製スポーツモデルの中ではもっとも流通量が少ないと思わますが、「本当に欲しい人しか買わない」モデルであり、購入したらそう簡単に「転売」するようなモデルでもないため、値動きが小さいのでしょうね。
5月はじめの平均相場:889,850円
6月はじめの平均相場:947,500円
6月の中古最安:853,792円
ここ1年のピーク相場:1,013,840円(2019/5/13)
ここ一年のボトム相場:919,480円(2019/12/9)
定価:876,700円
VIA:kakaku.com