| 対中ビジネスは常にリスクと隣り合わせ |
さて、なにかとパクリで話題の中国ですが、今回はなんと発表されたばかりのフォード・ブロンコをコピーしたクルマが登場。
今回は日本人エンジニアを年収1000万円以上で募集したことで話題になった長城汽車の展開するブランド「WEY(中国語で、”やあ”という意味)」から登場するクルマ”P01”がブロンコそっくりだとして話題に。
ちなみにこの長城汽車は「SUVで世界一になる」という野望を掲げていることでも有名です。
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年収1000-5000万円で日本人技術者を募集した中国・長城汽車。「ジープブランドを買いたい」
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そしてこの長城汽車は中国におけるBMWとの合弁相手であり、中国にて次世代ミニを製造する、とも言われていますね。
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BMWが中国・長城汽車とミニのエレクトリックモデル現地生産で合意。ミニEVは中国製に
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それにしても仕事が早すぎる
こちらはWEY P01のヘッドライト。
サークル状発光グラフィックの「外、もしくは中」どちらかにバーがあるかという相違はあるものの、どう考えてもこれはブロンコを意識したものだと考えて良さそう。
こちらはフォード・ブロンコ。
WEY P01のリアはこんな感じ。
こちらはブロンコ。
もちろんWEY P01はブロンコのようなオフロード性能が与えられるわけではなく、「外観だけを似せたもの」だと思われるものの、ブロンコの発表早々、そしてこれだけ話題の車をここまで堂々とパクるのはちょっと驚き。
このスピードを見るに、ティーザー画像やリーク画像を見ながらP01のデザインを作成したのかもしれませんね。
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中国の「パクリ」は各社ともに悩みの種
なお、中国では様々なパクリが存在し、特に有名なのはレンジローバー・イヴォークのコピー「ランドウインドX7」とポルシェ・マカンのコピー「SR9」。
レンジローバーはランドウインドに対して訴訟を起こすも、中国当局は「これはパクリではない」という驚愕の判決を下しており、今や各メーカーとも「打つ手なし」なのかも。
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現在中国ではSUVの人気が高く、よってパクられるのもSUVのデザインばかりといった状況がありますが、とくにランドローバー/レンジローバーはその標的となりやすく、新型ディフェンダーについても「パクられる」ことを懸念しているようですね。
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新型ブロンコは北米で大人気
そして当の新型ブロンコについて、北米では人気がヒートアップしており、初回限定モデル「ファーストエディション」は1時間で売り切れた、という報道も。
なお、エンジンについては現在のところ直4とV6のみしか存在せず、すでに「V8へのコンバート」を宣言しているショップも登場しています。
そしてカーデザイナー、スケッチモンキー氏はより過激なブロンコ「ラプター」バージョンを大胆予想。
参照: 汽車乃家, Autoblog