持ってもいないポルシェの修理費用を「貸して」と持ちかけ、合計7000万円も騙し取った男が逮捕！よくそれだけのお金を引出したな・・・

｜　よほどその嘘が真に迫っていたものと思われる　｜

さて、その人気ゆえ犯罪に利用されることも少なくないポルシェですが、今回はちょっと珍しい事件が発生。

どういうものかというと、54歳の男性が、実際にはポルシェを所有していないにもかかわらず、「（自分の）ポルシェ2台が他人に渡ってしまいます。修理費用を貸してほしい」という虚偽の発言にて、知人男性から修理費用を騙し取った、というもの。

今回の容疑では2019年に受け取った150万円が問題となっていますが、まだ余罪が追及されているようで、なんとその男性からあわせて7000万円近くも騙し取っている疑いが持たれているようです。

お金を取り戻すのはむずかしそう

見ていないポルシェによく7000万円も貸したなという驚きを禁じ得ませんが、それだけ容疑者の嘘がたくみだったとも考えられ、よほど真実味があったのかもしれません。※漫画「ディーノ」を思い出した

そしてさらに驚くのが「7000万円も何に使ったんだろうな」ということ。

ただ、逮捕時の映像からすると「7000万円を使い切った感」もアリアリで、弁済能力があるとは思えず、このお金はもう戻ってこない可能性が高そうです（加えて、現金手渡しの場合、もし借用書がなければお金を渡した証拠も残らないので、請求も難しい）。

人気スーパーカーはあの手この手で詐欺に利用される

そして上述の通り、ポルシェなど人気スポーツカー、スーパーカーは詐欺に使用されやすく、ちょっと前だと「中国で、スーパーカーばかり1000台を借り、それを担保に入れて合計31億円ものお金を引出し、そのまま逃げた」というもの。

その規模や金額もまた常識外れですが、中国で人気の個人間カーシェアサービスを悪用した手口であり、まさに隙間をついた新手の犯罪だと言えそうです。

日本でも個人間カーシェアサービスが存在するものの、貸す側としてはGPS発信器を取り付けておくなど（それでも完璧ではありませんが）対策が必要となってきそうですね。

そして日本や米国、世界中で見られるのが「限定モデルを入手できるので、前金をくれ」というもの。

アメリカでは全米最大級のポルシェディーラー副社長が在任中、顧客に対してこれを行っており、「これは騙されてしまうだろうな・・・」という事件が発生しています。

日本でもやはり同様の手口による詐欺が起きていますね。

そしてちょっと前に報じられたのが「リコール詐欺」。

「お宅が所有しているフェラーリがリコール扱いになったので引き取りますよ」と連絡を入れ、フェラーリ正規ディーラーを装った詐欺グループが「それっぽい積車と、それっぽい服装で」オーナー宅を訪れ、フェラーリを堂々と引き取る、というもの。

世の中には様々な「スーパーカー詐欺」があるものですが、オーナーであっても、オーナーでなくても、関わらないように気をつけないとな、と思う今日この頃です。

参照：FNNプライム