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| 最近のベントレーは「走り」だけではなく高級感をも追求 |
販売実績を見る限り、顧客からも高い評価を受けているようだ
さて、先日の決算発表では「販売台数は減ったが売上はほとんど減らなかった」と発表したベントレー。
これはつまり、台数の減少をカバーするだけの「1台あたりの販売価格の増加があった」ということにほかなりませんが、同時に「顧客がベントレーに対し、より高い金額を支払うようになった」ことを意味します。
そしてこの状況は「顧客が金銭の対価としてふさわしいと認めてはじめて」成立する状況でもあり、つまり現在のベントレーは「高額になろうとも、それに見合った価値を持っている」ということになりそうですね。

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そして興味深いのは「スーパースポーツ」のようなハイパフォーマンスモデルを発売する一方、高級感を追求したモデルをも発表していることで、現在のベントレーはあらゆる方向にて高価格路線を突っ走っている、ということ。
ここでは「最新の高価格限定モデル」、ザ・ヴィルトゥオーゾ・コレクションについて見てみましょう。
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【この記事の要点まとめ】
- 「Naim for Mulliner」を全モデルに展開。18スピーカー+専用ドライバーによる圧倒的再現力
- Dolby Atmosを統合し、音に包まれる多次元的な没入体験を実現
- 「ソプラノ」「テナー」「バス」の3つのデザインテーマを用意
- シャンパンゴールドのディテールや音の波をイメージした刺繍など、音楽へのオマージュが満載

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1万時間の開発が生んだ「音の頂点」
プレミアムカーの車内は、もはや移動空間の域を超えて「プライベートなリスニングルーム」へと進化していますが、今回ベントレーのパーソライズ部門であるマリナーが”ブランド史上最も没入感のある音響体験を提供する”限定シリーズとして発表したのが「ザ・ヴィルトゥオーゾ・コレクション(The Virtuoso Collection)」。
かつて数億円クラスの限定車「バトゥール」のために開発された、オプション価格25,000ポンド(約480万円)相当の究極のオーディオシステム「Naim for Mulliner」を標準搭載し、さらにはDolby Atmos(ドルビーアトモス)による多次元的な音響空間を実現したことが最大の特徴です。
加えて、このサウンドシステムにふさわしい「最高級の素材」がインテリアに用いされており、まさに「動く芸術品」と呼ぶにふさわしい仕上がりとなっているようですね。

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今回のコレクションの核となるのは上述のとおり15年にわたるNaim(ネイム)とのパートナーシップの結晶であるオーディオシステム。
- 進化したハードウェア: フランスの高級スピーカーブランド「Focal(フォーカル)」の技術を導入。スピーカーコーンの可動域を20%拡大し、より繊細でダイナミックな音を実現
- 音響透過性の向上: スピーカーグリルの設計を見直し、音の通り道を26%拡大。淀みのない純粋な音が乗員の耳に届ける
- Dolby Atmosの魔法: 音の層を明確に分離し、まるで演奏者の中に座っているかのような、奥行きと高さのあるサウンドステージを作り出す

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車種概要と選べる3つの芸術的テーマ
「ヴィルトゥオーゾ・コレクション」は、コンチネンタルGT、GTC、ベンテイガで展開され(フライングスパーも年内追加予定)、今回画像が先駆けて公開されたのはコンチネンタルGTC。

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3つのデザインテーマ
インテリアは音楽の音域になぞらえた3つのキュレーションから選択が可能です。
| テーマ名 | インテリアの雰囲気 | 主要な素材・カラー |
| Soprano (ソプラノ) | 清潔感のある明るい空間 | リネン&グラビティグレー、ウォルナット |
| Tenor (テナー) | 洗練された中間色 | ストラトス&ブリュネル、ピアノグレー |
| Bass (バス) | 重厚でドラマチックな空間 | グラビティグレー&ベルーガ、ブラックウォルナット |

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スペック・特別装備の特徴
- シャンパンゴールド: エグゾーストパイプ、エンブレム、キーに至るまで上品なゴールドアクセントを採用
- 音響最適化素材: ドアパネルに音を吸収する「Dinamica(ダイナミカ)」素材を配置し、車内の不要な振動を徹底排除
- 専用刺繍: リズムや音の波を視覚的に表現した、独自のラジアルデザイン(放射状)の刺繍をキャビン全体に配置※コンチネンタルGTCでは、この模様がトノカバーにも再現されている

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競合比較と市場での位置付け
近年になり高級車のオーディオ競争は激化していますが、ベントレーの戦略は「ハードウェアの数」ではなく「エンジニアリングの深さ」にあるといい(たしかにスピーカー数は多い方ではない)・・・。
- 対ロールス・ロイス: 静寂性を重視するロールスに対し、ベントレーは「エモーショナルで力強い演奏体験」を重視
- カスタマイズ性: マリナーによる「共創(Co-creation)」プログラムにより、これら3つのテーマをベースにさらに自分好みの唯一無二の一台を作り上げることが可能に

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結論:音楽愛好家にとっての「終着駅」
「ザ・ヴィルトゥオーゾ・コレクション」は、単なるラグジュアリーカーの限定モデルではなく、「物理的な音の振動から、視覚的なデザインに至るまで」、「音楽」というテーマで完璧に調和させたマスターピースともいうべき存在。
もし最高のドライビングと最高のリスニングを同時に手に入れたいなら、この「美徳(ヴィルトゥオーゾ)」の名を冠したベントレーが、その旅の終着駅となるのかもしれません。

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豆知識:なぜ「Dolby Atmos」が車内に革命を起こすのか?
従来のサラウンドが「前後左右」からの音だったのに対し、Dolby Atmosは「高さ」と「オブジェクトベース」の音響概念を持ち込んでおり、これによって「限られた空間」でも、その空間容積を超えた音響体験を実現できるというわけですね。
- 空間の広がり: 車内という狭い空間でも、コンサートホールの天井の高さを感じることができる
- アーティストの意図: 楽器一つ一つの位置を正確に再現できるため、レコーディングスタジオでアーティストが聴いている音をそのまま再現できる
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