| なお、ボディカラーはロレックスGMTマスターII”バットマン”をイメージ |
自らをフェラーリコレクターと称し、フェラーリのクラシックモデル、F1マシンやスペチアーレを所有するデビッド・リー氏。
フェラーリを愛するあまり、「既製モデルを集めるだけでは」飽き足らず、ディーノにF40のエンジンを突っ込んだカスタムカーを製作したことも。
そしておそらくは、これまでも相当にフェラーリの売り上げに貢献してきたと思われるものの、なぜかラフェラーリ・アペルタの購入権を与えられず、ちょっと寂しい思いをした模様。
なぜフォードGT?
そしてラフェラーリ・アペルタを購入できなかったことから「可愛さ余って憎さ100倍」となってしまったのか、なぜかデビッド・リー氏はフォードGTを購入し、そのいきさつ、納車風景を動画にて公開(納車時期から逆算するに、けっこう前に注文していたものだと思われる)。
ちなみに同氏が財をなして最初に購入したスーパーカーはランボルギーニ・ディアブロだったそうですが、今回ランボルギーニではなくフォードを選んだのはやはりフェラーリへの当てつけだったのかもしれません(フォードはフェラーリの天敵でもある)。
参考までに、同様にラフェラーリ・アペルタの購入権を得られたなかった別のフェラーリコレクターはフェラーリを相手取って訴訟を起こしたほか、フェラーリを貶めるネガティブキャンペーンまで展開したこともあり、愛情が憎しみに転じた際の恐ろしさも改めて感じさせられますね。
フォードはけっこう顧客に親切だった
そして今回、デビッド・リー氏の公開した動画内では、フォード・パフォーマンスよりスタッフが派遣され、1時間ほどかけて機能や操作方法のレクチャーを受ける様子も収録されています。
ちなみにこのフォードGTのカラーリングはロレックスGMTマスターII(Ref.126710BLNR)、通称”バットマン”と同じカラー(同氏はロレックスの正規ディーラーも営んでいる)。
なお、フォードGTは購入することが非常に困難なことで知られ、発売時には「フォードGTへの熱い想い」を文章や動画でフォードへと送り、それをフォードが審査するという販売方法が取られています。
ただし、実際に購入権を得たのは有名ユーチューバーやスポーツ選手、フォードのVIP顧客ばかりであり、審査そのものも「出来レース」だったのではと大きな批判を浴びることに(しかも購入の選に漏れた人々への対応があまりに”塩”だった)。
そんな中、デビッド・リー氏がどうやってフォードGTの割り当てを獲得したかということですが、フォードに対して「自分はフェラーリコレクターとして世に知られた存在であり、そんな自分がフォードGTを購入し、それを楽しむ様子を公開すれば、フォードとしても大きな宣伝になるのは間違いない」とアピールした模様。※こういった経緯を見ても、フェラーリに対して忠誠心を失っていたであろうことが想像できる
その結果、見事「リキッドカーボンエディション」の購入枠をゲットしたということになり、こういった経緯は「フォードGTの抽選に漏れた人」にとってはちょっと心穏やかではないかもしれませんね。
そして動画では様々な注意点のレクチャーを受けることに。
リアハッチを開けると、小さいながらもラゲッジスペースがあるようですね。
そのほか、エアロダイナミクス、ブレーキ、サスペンション等様々な機能についても開設してくれます。
なお、デビッド・リー氏はつい先日、フェラーリ488ピスタ・アペルタ(これも非常に購入が難しい)の納車を受けており、完全にフェラーリから見放されたわけでも、そしてフェラーリへの忠誠心を失ったわけでもなさそうですね。