| アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオにはローンチコントロールが備わってなかった |
いつも様々なドラッグレースの動画を公開して楽しませてくれるCarwowですが、今回は「アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ」「アウディRS5」「BMW M4」の加速競争をアップしています。
いずれも「パフォーマンス重視のクーペもしくはセダン」そしてフロントエンジンというところが共通しており、しかし駆動方式についてはアウディRS5のみが4WD。
ここでその様子を見てみましょう。
3車のスペックはこうなっている
まず、アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ。
こちらはフェラーリ由来の2.9リッターV6ツインターボ(510HP)を積み、トランスミッションは8速(トルコン式)AT、車体重量は1,520kg。
日本での価格は1153万円です。
次いでBMW M4。
3リッターMツインパワーターボは431PSを発生し、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、車体重量は1,650kg。
価格は1259万円に設定されています。
最後はアウディRS5。
エンジンは2.9リッターツインターボ、出力は450PS。
トランスミッションは8速ATで、この中だと唯一4輪を駆動します。
車体重量は1,700kg、日本での価格は1302万円。
なお、価格については日本だとRS5→M4→ジュリア・クアドリフォリオの順ですが、英国ではジュリア・クアドリフォリオ→RS5→M4となっていて(しかもそれぞれの差が日本よりも小さい)、つまり日本ではジュリア・クアドリフォリオはお買い得だとも考えることができますね。
実際に走ってみたらこうなった
そしてここからが実際に走ってみた結果。
ちょっと以外だったのが、ジュリア・クアドリフォリオにはローンチコントロールが備わっていないとのことで、けっこう車体が左右に揺れること。
これにはドライバーのマット・ワトソンもかなり苦労している模様。
他ドライバーも「え?大丈夫なん?」という表情。
その後何度か「仕切り直し」をしての結果がこちらですが、重量が重くともトラクション性能に優れ、小刻みなギア設定を持つアウディRS5がトップタイム。
そして二番手はアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ。
ローンチコントロールが無い中でこのタイムはまずまず(というか、かなりいい)だと思います。
最後はBMW M4。
パワーウエイトレシオ、ギアの段数を考えると順当なところかもしれません。
こうやって見ると、ジュリア・クアドリフォリオの意外な軽さに驚かされますが、強烈な加速のためにスモークをあげながら(直線でも)テールを振り出すのにはちょっとびっくり。
たしかに試乗した際には相当なじゃじゃ馬だと言う印象で、なんどかテールスライドを誘発したことを覚えていますが、その1週間後に(アルファロメオの)ディーラーを訪れると同じようにリアが滑ってしまった人が結構いたと見え、試乗車が(どこかにヒットして)ベコベコになっていたことを思い出します。
なお、一部の自動車メーカーは「けして滑らせない」設定を持ち、たとえばアウディはその典型的な例。
よって、アウディだとどれだけぶっ飛ばしてもタイヤが鳴くということは非常に少なく(滑らせないためのクワトロシステムであり、これには驚かされる)、しかし一部のメーカーは「楽しさ」のために意図的なテールスライドを誘発する仕様。
もちろんアルファロメオはその例に漏れないということですが、ぼくの知る限りだと、アストンマーティンも同様の設定を持ち、けっこうテールハッピーなクルマだと認識しています。
参照: carwow