| レクサスLC500は重くとも10速ATを備えている |
世の中には様々なドラッグレース対決が存在していますが、今回はかなり珍しいレクサスLC500とトヨタGRスープラとの勝負です(そもそも、LFA以外のレクサスがドラッグレースの場に出ることが珍しい)。
両者ともFR、そして同じトヨタということになるものの、レクサスは純粋な「トヨタ」、しかしGRスープラは「BMW」という差異もあり、意外と面白い組み合わせだともいえそうですね。
レクサスLC500はこんなスペックを持っている
まずはレクサスLC。
スポーツカーというよりは「ラグジュアリースポーツクーペ」であり、本来であればゼロヨンやサーキットは不似合いなクルマ。
しかしながらそのボディ剛性はレクサスLFAに並ぶといい、ハイパフォーマンスバージョン「LC F」のウワサが絶えなかったものの、コロナウイルスの影響にて、その計画が凍結されたという報道もなされています。
ただ、少し前にはフェイスリフト(マイナーチェンジ)を受けており、「走りの質を高めた」仕様へと変更されており、スポーティーさが増したといえそうです。
搭載されるエンジンは5リッターV8(自然吸気)477馬力、トランスミッションは10速AT、駆動方式はFR、そして車体重量は1950kg。
ちなみにこの個体は100台のみ限定にて発売された、「ノリ(海苔)グリーン」のボディカラーを持つ限定モデル”インスピレーションシリーズ”ですね。
価格はLC500 Sパッケージだと1450万円。
トヨタGRスープラはこんなスペックを持っている
そしてGRスープラはBMWと共同開発された車体にBMW製のB58エンジン(直6/3リッターターボ/340馬力)を持ち、トランスミッションは8速AT、駆動方式はFR、車体重量は1520kg。
価格はRZだと702万円に設定されています(つまり、レクサスLC500はスープラの倍の価格ということになる)。
実際に走ってみたらこうなった
そしてこちらが実際にレクサスLC500、トヨタGRスープラとが走ってみた結果。
まずは重量の軽いスープラの方がぐっと前に出ます。
その後まもなく、パワーそしてトランスミッションの効率性に優れる(ギアが細かく刻まれている)LC500がリードしているようにも見えますが・・・。
結果的には僅差にてGRスープラが先行してゴール。
なお、1本目ではローンチコントロール使用、2本目は不使用となっており、しかし結果は両方とも同じとなっています。
たしかにレクサスLC500は「重い」ものの、パワーやトランスミッションでの利点があり、かつパワーウエイトレシオでも有利。
よって「GRスープラに勝ってもいいはず」の勝負ではあるものの、2本とも負けてしまうということは、「トヨタとBMWとの車体設計技術の差」だと考えることもでき、それが正しいとなると、もし「GRスープラをトヨタが設計していたら」今ほどの速さを誇っていなかったかもしれませんね。
参照: Throttle House