| きれいさっぱり屋根が飛んでいった |
さて、何かと品質問題が囁かれるテスラ。
今回は米画像掲示板RedditとTwitterにて、「テスラ・モデルYの納車をディーラーで受け、その後自宅に帰る途中でルーフが飛んていった」という動画が公開に。
なお、これまでにもモデル3の走行中にリヤバンパーが外れるという問題が複数報告されていますが、リヤバンパーについては「走行風がリアバンパー内に入り込み、風圧を受けてリアバンパーが外れる」という見方が多く、今回の「ルーフ」ともども走行時の風に起因するものと思われます(もしかすると実走テストが足りないのかも)。
画像はすでにルーフが飛んでいった後を撮影したものだそうで、これをみると完全にルーフがなくなっており、投稿者は「やあ、イーロン・マスク。なぜテスラはコンバーチブルを作ってるって事前に言ってくれなかったんだい?我々のモデルYのルーフは高速道路の彼方に飛んでいってしまったよ」とユーモア交じりにコメントを添えています。
帰宅途中でそれは起こった
状況としては、新車を引き取って帰宅の途についたまではよかったのですが、途中から凄まじいウインドノイズが聞こえ始め、最初は(開け放した)サイドウインドウから聞こえていると思ったものの、その一分後に「パノラミックグラスルーフが飛んでいった」とのこと。
このオーナーは即座にハイウエイパトロールにこの事件を伝えており、しかし飛んでいったルーフにて他のクルマや人がダメージを受けたかどうかは今のところわからない模様。
ただ、「グラスルーフ」なので相当な重量があると思われ、もし何かにヒットしていれば大惨事になっているのは間違いなく、であれば何らかの報道を(このオーナーも)聞いたはずなので、それもないということは、幸いにも「何事もなかった」のかもしれません。
その後オーナーはテスラのディーラーへと戻って事の顛末を説明し、テスラ側は「無償修理」を買って出たそうですが、オーナーの父親は「別のクルマ」への交換を望んでいるようですね。
Hey @elonmusk why didn't you tell us that Tesla sells convertibles now? Because the roof of our brand new model Y fell off on the highway pic.twitter.com/s8YNnu7m9L
— Nathaniel (@TheNastyNat) October 5, 2020
ルーフが飛んでゆく例は他にも
なお、走行中にルーフが飛んでゆく例はいくつか報告されていて、ちょっと前にはロータス・エリーゼのルーフが外れてしまった例も。
こちらは室内を動画に記録している最中に起きたもので、その一部始終が収められています。
ちなみに飛んでいったルーフを回収したものの、再利用は難しく、よって新品のルーフ購入代金として22万円程度が必要になった、とのこと。
そしてこちらはメルセデス・ベンツが「ルーフが外れる」という理由にて届け出たリコール。
あのメルセデス・ベンツですら(ルーフの不具合が)起こりうるということに驚かされますが、日本では現在のところ発生事例はなく、しかし欧米では実際にこれが起きたのかどうか不明です。
テスラの問題は数多く指摘されるが
テスラ・モデル3とモデルYについては多くの問題が指摘されており、これらはおそらく「モデルSやモデルXに比べてコストを切り詰めているから」。
実際に価格帯自体も(モデルSやモデルXに比較し)40%くらいに収められており、ここに品質差が現れているのでは、とも考えられます。
これまでに指摘された内容だと、「ドア4枚のうち、1枚だけの内装パネルの色が違う」「塗装がキズだらけ」「パネルのギャップが大きい」「パーツ脱落」「パーツを固定しているはずのボルトがない」などなど。
一方では、カーコレクターであるジェイ・レノが実際にモデル3をチェックしてみたところ、「世間で言われるような問題は見られない」とも。
モデル3についてはアメリカ生産に加えて中国工場でも製造を開始していますが、(中国人ですら驚くほど)中国産テスラのほうが優れた品質を持つとされるので、実際のところはバラツキはあると思われるものの、一部に品質レベルの低い個体が見られるのかもしれませんね。